iPad版のfoobar2000へ「ファイル」アプリから音源を追加していると、Browse画面の「Title」を開いたときに曲名順で表示されます。「新しく入れた曲を上に出したい」「ファイルアプリから追加した順番で並べたい」と考えることもあるでしょう。
しかし、foobar2000 mobileの「Title」は追加履歴を表示する一覧ではなく、メディアライブラリをタイトル情報で分類・表示するライブラリビューです。そのため、iPadへファイルをコピーした時刻やfoobar2000が認識した順番を、そのままTitle画面の並び順として使うものではありません。
2026年8月時点のfoobar2000 for iOSについて、公式の公開情報やモバイル版設定項目を確認しても、Titleビューを「Filesアプリからの追加順」へ変更する一般ユーザー向け設定は確認できません。追加順を残したい場合は、Titleとは別にプレイリストを利用する方法が現実的です。
結論:Titleを「ファイルアプリからの追加順」にする設定は基本的にない
foobar2000 mobileのBrowseには、Album Artist、Album、Titleなど音楽ライブラリをタグ情報に基づいて閲覧するための項目があります。「Title」を選んだ場合は曲のTITLEタグを基準とした一覧として扱われるため、ファイルをiPadへ入れた順番を表す画面ではありません。
モバイル版のAdvanced設定には「Sort albums by date」のようなアルバム表示に関する設定はありますが、Title一覧を「Date Added(追加日)」や「インポート順」に変更する項目は公開ドキュメント上では確認できません。[参照] foobar2000 Mobile Advanced Preferences
したがって、Title一覧を開いて「タイトル順ではなく、Filesアプリからfoobar2000へ入れた順に並べる」という使い方は、現在のモバイル版では難しいと考えるのが適切です。
なぜ「追加順」を簡単に使えないのか
Filesアプリから音源をコピーした日時と、音楽ファイルそのものが持つタグ情報は別物です。MP3やFLACなどにはTITLE、ARTIST、ALBUM、TRACKNUMBER、DATEといったメタデータを保存できますが、「このiPadのfoobar2000へ何月何日の何時に追加した」という情報が必ず音楽ファイルに記録されるわけではありません。
さらに、foobar2000 mobileでは指定した音楽フォルダーをメディアライブラリとしてインデックスします。2024年のiOS版1.6以降は、端末内の任意フォルダーや他アプリのコンテンツ、USBストレージなどをメディアライブラリから参照できるようになっています。[参照] foobar2000公式 iOS Change Log
つまり「ファイルをコピーした順番」と「ライブラリ上で曲を分類する順番」は別の仕組みです。後からライブラリを再スキャンした場合にも、単純なインポート履歴として扱うより、現在存在する音楽ファイルを再度インデックスする仕組みだと考えたほうが分かりやすいでしょう。
追加した順番を残したいならプレイリストを使う
「最近追加した順番そのものを残しておきたい」という目的なら、Title画面の表示方法を変更するより、プレイリストを追加履歴として利用する方法が向いています。
foobar2000 mobileでは曲やアルバムをプレイリストへ追加できます。モバイル版のドキュメントでは、Browseツリーから曲またはアルバムを選び、長押しなどから「Add to playlist」を使用してプレイリストへ追加できることが説明されています。[参照] foobar2000 Mobile Playlist
例えば「2026年8月追加」「新しく入れた曲」のようなプレイリストを作り、新規追加した音源をそこへ追加していけば、Title一覧とは別に自分の追加履歴に近い並びを管理できます。
具体例:新しく追加した10曲を順番どおり残す
例えばFilesアプリからA、B、C、Dという4曲を順番にiPadへコピーしたとします。Titleビューでは曲名のアルファベットや文字列を基準に表示されるため、コピーした順番と同じA→B→C→Dになる保証はありません。
そこで、コピー後に「新規追加曲」というプレイリストへA、B、C、Dを順番に登録します。こうすれば「自分がこの順番で管理したい」という情報を、ファイルのタイトルとは別のプレイリストとして保持できます。
ただし、Filesアプリからファイルをコピーするだけで、その時刻を検出して自動的に「最近追加した曲」プレイリストへ積み上げる機能とは異なります。追加履歴として厳密に残したいなら、音源を入れたタイミングでプレイリストにも追加しておく運用が確実です。
M3Uプレイリストを使って順番を管理する方法もある
曲数が多く、あらかじめ決めた順序をファイルとして管理したい場合は、M3UまたはPLS形式のプレイリストを利用する方法もあります。
foobar2000 mobileのMedia Libraryでは、外部で作成したM3U・PLSプレイリストを扱う仕組みがあり、iOS版についてもプレイリスト用フォルダーを利用する方法がドキュメント化されています。[参照] foobar2000 Mobile Media Library
M3Uには曲へのパスを1曲ずつ順番に記述できるため、「この曲の次はこの曲」という順番を明示的に保存できます。ただし、Filesアプリへコピーした時刻から自動生成されるものではないため、「追加順を自動的に復元する機能」とは区別して考える必要があります。
フォルダー表示ならファイル名を利用した順序管理もできる
音楽ファイルをタグのTitleではなくフォルダー単位で管理している場合は、ファイル名の先頭に連番を付けておく方法もあります。
例えば「001_曲名.flac」「002_曲名.flac」「003_曲名.flac」とすれば、ファイル名ベースで閲覧する場面では意図した順番を作りやすくなります。foobar2000 mobileでは近年、各種ライブラリビューで「1、2、10」のように人間が期待する順序になる自然順ソートも採用されています。[参照] foobar2000 Mobile 2.25 Release Notes
ただし、この方法でも「Title」を開けばTITLEタグによる表示になるため、ファイル名の連番がTitle一覧の先頭へ自動的に反映されるわけではありません。ファイル名管理とタグ管理は分けて考える必要があります。
「追加日」と楽曲のDATEタグは別物
音楽ファイルにはDATEやYEARなどのタグが入っていることがありますが、これは通常、その作品のリリース年などを記録するための情報です。iPadへ音源を追加した日ではありません。
例えば2020年発売の曲を2026年8月にiPadへ入れた場合、DATEが「2020」だからといって追加日が2020年という意味ではありません。「追加順にしたいからDATEを書き換える」という方法は、楽曲情報を壊してしまうためおすすめできません。
追加履歴を管理したい場合は、既存の音楽タグを書き換えるのではなく、プレイリストや別の管理方法を使うほうが安全です。
Filesアプリから追加した音源が反映されない場合はライブラリ設定を確認
順番以前に、Filesアプリから追加した曲がfoobar2000に表示されない場合は、Media Libraryの対象フォルダーを確認します。現在のiOS版foobar2000は、端末上のフォルダーをメディアライブラリの対象として追加できる仕組みを備えています。
ライブラリ設定にはスキャン状態や最終スキャンなどの情報があり、必要に応じて「Rescan all now」でライブラリを再スキャンできます。[参照] Media Library設定
ただし、再スキャンは「追加履歴を作り直す」ための操作ではありません。フォルダー内の変更をライブラリへ反映させるための操作なので、追加順ソートの代用にはなりません。
iPad版foobar2000でおすすめの管理方法
目的によって使い分けると、foobar2000 mobileでも扱いやすくなります。
| やりたいこと | おすすめの方法 |
|---|---|
| 曲名から探したい | Browse → Titleを使う |
| アルバム単位で探したい | Albumなどのライブラリビューを使う |
| Filesアプリ上の構成を重視したい | フォルダーから閲覧する |
| 自分で追加した順を残したい | 専用プレイリストへ順次追加する |
| 決めた曲順を外部でも保持したい | M3Uなどのプレイリストを利用する |
| ファイル名で順番を固定したい | 001、002など連番を付ける |
特に「新しく入れた音源を後から順番に聴きたい」という用途なら、Titleのソート設定を探し続けるより、「新規追加」プレイリストを1つ作って管理するのが分かりやすい方法です。
現在のiOS版を使っているかも確認する
foobar2000 mobileは現在も更新が続いています。2026年8月29日にはiOS版2.25.9が公開されており、公式サイトではiOS・iPadOS向けの最新版情報を確認できます。[参照] foobar2000公式 iOS版ページ
モバイル版ではメディアライブラリやiOSのFilesアプリとの連携も過去のバージョンから変更されているため、古い解説記事を見る場合はバージョンに注意してください。
一方、アプリを最新版へ更新しただけでTitleビューに「追加順」が増えるとは限りません。公式の更新履歴と設定項目を確認し、利用しているバージョンに該当機能があるかを判断することが重要です。
まとめ:Titleの追加順変更ではなくプレイリストで管理するのが現実的
iPad版foobar2000のBrowseにある「Title」は、音源をFilesアプリからコピーした順番を表示する場所ではなく、楽曲のタイトル情報をもとに閲覧するライブラリビューです。
2026年8月時点の公開されているモバイル版設定では、Title一覧を「Filesアプリからfoobar2000へ追加した順」に切り替える設定は確認できません。Filesアプリでのコピー日時と、foobar2000の楽曲タグ・ライブラリ分類は別の情報だからです。
追加した順番を残したい場合は、「新規追加曲」などのプレイリストを作り、音源を追加するたびにそこへ登録していく方法が最も分かりやすいでしょう。曲順をファイルとして保持したい場合はM3Uプレイリスト、フォルダー管理を優先する場合は001、002のような連番ファイル名を利用する方法もあります。
つまり、foobar2000 mobileでは「Titleを追加順へ変更する」のではなく、Titleは曲名検索用、プレイリストは自分で決めた順序の管理用と役割を分けると、iPadでも音源を整理しやすくなります。


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