新しいWindowsパソコンを購入すると、「最初にどんなフリーソフトを入れればいいのか」と迷いやすいものです。しかし現在のWindows 11は、ブラウザ、ウイルス対策、PDF閲覧、ZIPファイルの展開、スクリーンショット、動画再生など多くの基本機能を標準で備えています。そのため、昔のように定番ソフトを片っ端からインストールする必要はありません。
2026年現在の基本的な考え方は、まずWindows Updateを済ませ、標準機能で不足するものだけを公式サイトやMicrosoft Storeから追加することです。用途によってはブラウザ、圧縮・解凍、オフィス、動画再生、画像編集、バックアップ関連などを追加すると使いやすくなります。
この記事では、新しいWindows 11パソコンに入れておくと便利な定番無料ソフトと、逆に「とりあえず入れる」必要性が低くなったソフトを用途別に紹介します。
- 最初にソフトを入れるよりWindows Updateを優先する
- ブラウザ:Chrome・Firefoxは必要に応じて追加
- 圧縮・解凍:7-Zipは今でも便利な定番
- Office代替:無料で文書や表計算を使うならLibreOffice
- 動画・音楽再生:VLC media player
- 画像編集:軽い編集なら標準機能、本格的ならGIMP
- スクリーンショット:まずWindows標準のSnipping Toolを試す
- パスワード管理:ブラウザ標準または専用マネージャーを選ぶ
- バックアップ:フリーソフトより先に保存先を決める
- 開発・プログラミングをするならVisual Studio Code
- 無料のウイルス対策ソフトは必ずしも追加する必要がない
- 昔の「PC定番ソフト」を全部入れる必要はない
- 「PC高速化」「ドライバー更新」「レジストリ掃除」系は慎重に
- 新しいPCに入れる候補を用途別に整理
- 新しいパソコンをセットアップするおすすめ順序
- まとめ:2026年の定番は「必要なものだけ入れる」
最初にソフトを入れるよりWindows Updateを優先する
新品のパソコンを起動したら、フリーソフトを大量にインストールする前にWindows Updateを確認するのがおすすめです。出荷から購入まで時間が経過しているパソコンでは、Windowsのセキュリティ更新やドライバー更新が残っていることがあります。
「設定」→「Windows Update」から更新を確認し、必要な更新を適用します。再起動を求められた場合は再起動し、再びWindows Updateを確認すると追加の更新が表示されることもあります。
また、メーカー製パソコンではDell、HP、Lenovo、ASUS、NEC、富士通などが独自の更新ツールを提供している場合があります。BIOSや専用ドライバーについては、出所不明の「ドライバー更新ソフト」を使うのではなく、Windows UpdateまたはPCメーカー公式の仕組みを利用する方が安全です。
ブラウザ:Chrome・Firefoxは必要に応じて追加
Windows 11にはMicrosoft Edgeが標準搭載されているため、Webを見るだけなら新しいブラウザを必ずインストールする必要はありません。Edgeで不満がなければ、そのまま使って問題ありません。
Googleサービスを多用していたり、以前のパソコンからブックマーク・パスワード・拡張機能などを同期したかったりする場合は、Google Chromeが定番の選択肢です。Googleアカウントで同期していたユーザーなら、新PCへの移行も比較的簡単です。
もう一つの代表的な選択肢がMozillaのFirefoxです。EdgeやChromeとは異なるFirefoxを好む人や、用途によってブラウザを使い分けたい人に向いています。ブラウザを3種類すべて入れる必要はなく、自分が実際に使うものだけで十分です。
圧縮・解凍:7-Zipは今でも便利な定番
圧縮ファイルを頻繁に扱う人には、オープンソースの7-Zipが定番です。7z、ZIPをはじめ多様なアーカイブ形式を扱えます。
ただし、Windows 11自体もZIPだけでなく複数のアーカイブ形式に対応するようになっているため、「ZIPをたまに開くだけ」という人なら、最初から圧縮・解凍ソフトを追加しなくても困らない場合があります。
仕事で圧縮ファイルを頻繁に扱う、7z形式を作成する、細かな圧縮設定を使う、といった場合に7-Zipを追加するという考え方で十分です。
Office代替:無料で文書や表計算を使うならLibreOffice
Microsoft 365やMicrosoft Officeが付属していないパソコンで、WordやExcelに近い文書作成・表計算機能が必要なら、無料のLibreOfficeが代表的な選択肢です。文書作成のWriter、表計算のCalc、プレゼンテーションのImpressなどが含まれています。
個人用の簡単な文書や表計算なら十分実用的ですが、Microsoft Officeと完全互換ではありません。複雑なExcelファイル、VBAマクロ、特殊なフォントやレイアウト、企業独自の帳票などは表示や動作が変わる可能性があります。
例えば会社から「このExcelファイルを編集して返してください」と指定される用途なら、互換性を優先してMicrosoft 365などを利用した方が安全な場合があります。一方、自分で家計簿や簡単な文書を作る用途ならLibreOfficeは有力です。
動画・音楽再生:VLC media player
さまざまな形式の動画・音声ファイルを再生するなら、VLC media playerは長年利用されている定番の無料メディアプレーヤーです。VideoLANが提供するフリーかつオープンソースのソフトウェアです。
Windows標準のメディアプレーヤーで普段見る動画が問題なく再生できるなら、VLCを必ず入れる必要はありません。しかし手元にさまざまな形式の動画ファイルがあり、標準プレーヤーではうまく再生できない場合に役立ちます。
注意したいのはダウンロード元です。有名フリーソフトには非公式なダウンロードページや広告が検索結果に表示されることがあります。VLCならVideoLANなど、原則として開発元・公式サイトから入手するようにしましょう。
画像編集:軽い編集なら標準機能、本格的ならGIMP
画像の切り抜き、サイズ変更、簡単な加工程度であれば、Windows標準アプリやWebサービスだけでも対応できるため、画像編集ソフトを最初から追加する必要はありません。
レイヤーを使った編集など、より本格的な画像加工を無料で行いたい場合はGIMPが代表的なオープンソース画像編集ソフトです。写真の補正、合成、描画など幅広い作業に対応できます。
ただし、GIMPは機能が多いぶん、単に画像をトリミングするだけの人には大げさです。「定番だから入れる」のではなく、本格的な画像編集が必要になってから追加しても遅くありません。
スクリーンショット:まずWindows標準のSnipping Toolを試す
以前はスクリーンショット用のフリーソフトを最初に入れる人も多くいましたが、現在のWindows 11にはSnipping Toolが標準搭載されています。画面の一部分やウィンドウなどをキャプチャできます。
そのため、「画面を画像として保存したい」という程度なら別のソフトは不要です。まず標準機能を使い、不足する機能が明確になった段階で専用ソフトを検討するとよいでしょう。
例えば高度な注釈、特定形式での自動保存、特殊なキャプチャなどが仕事上必要なら、そこで初めて専用ツールを比較する方が無駄な常駐ソフトを増やさずに済みます。
パスワード管理:ブラウザ標準または専用マネージャーを選ぶ
新しいPCへの移行を機に確認しておきたいのがパスワード管理です。現在はGoogle パスワード マネージャー、Microsoft Edgeのパスワード管理など、ブラウザやアカウントに組み込まれた機能も利用できます。
複数OS・複数ブラウザをまたいで管理したい人には、Bitwardenなどの専用パスワードマネージャーも選択肢になります。ただし、すでにApple、Google、Microsoftなどの仕組みで安全に管理できているなら、無理に移行する必要はありません。
重要なのはソフトの種類より、同じパスワードを複数サービスで使い回さないことです。対応サービスでは二要素認証やパスキーも利用すると安全性を高められます。
バックアップ:フリーソフトより先に保存先を決める
新しいPCで意外と後回しにされるのがバックアップです。重要な写真、仕事の文書、学校の課題などがある場合、PC本体だけに保存しているとSSD故障や紛失、誤削除などで失う可能性があります。
バックアップ専用フリーソフトを入れる方法もありますが、まずはOneDriveなどのクラウドストレージ、外付けSSD・HDD、Windowsの標準機能など、どこへバックアップするかを決めることが重要です。
例えば「普段使う文書はクラウドへ同期し、写真の原本は定期的に外付けドライブにもコピーする」といったように、重要データをPC一台だけに置かない仕組みを作る方が、便利ソフトを増やすことより優先度は高いといえます。
開発・プログラミングをするならVisual Studio Code
プログラミングやWeb制作をする人なら、MicrosoftのVisual Studio Code(VS Code)は代表的な無料コードエディターです。拡張機能を追加することで、多くのプログラミング言語や開発環境に対応できます。
ただし、一般ユーザーが新しいPCへ必ず入れるソフトではありません。文章作成だけならメモ帳などで十分であり、プログラミングを始めるときに導入すればよいソフトです。
同様にGit、Python、Node.jsなども「PCを買ったら必ず入れるもの」ではなく、実際の開発環境に合わせて必要なバージョンを選択するのが適切です。
無料のウイルス対策ソフトは必ずしも追加する必要がない
新しいWindowsパソコンを買うと「まず無料のウイルス対策ソフトを入れなければ危険」と考える人もいますが、Windows 11にはMicrosoft Defender Antivirusを含むWindows セキュリティの機能が標準搭載されています。
MicrosoftもWindows セキュリティについて、Microsoft Defender Antivirusなどの保護機能がWindowsに組み込まれていると案内しています。[参照] Microsoft サポート「Windows セキュリティで保護を維持する」
そのため、一般的な家庭利用であれば「無料アンチウイルスを必ず追加しなければならない」とは言えません。別製品のVPN、ペアレンタルコントロール、サポートなど特定機能が必要なら比較して導入する、という考え方が分かりやすいでしょう。
昔の「PC定番ソフト」を全部入れる必要はない
昔のWindowsでは、PDF閲覧、ZIP解凍、CD/DVD関連、スクリーンショット、動画再生などのために複数のフリーソフトを追加する使い方が一般的でした。しかし現在のWindows 11では、かなりの部分をOSやブラウザの標準機能で処理できます。
例えばPDFはEdgeなどで閲覧でき、ZIPなどの圧縮ファイルもWindows標準機能で扱えます。単純なスクリーンショットならSnipping Toolがあります。そのため、昔作った「PC購入後に絶対入れるソフト20選」のようなリストをそのまま現在のPCへ適用する必要はありません。
ソフトは増やすほど便利になるとは限りません。自動起動・常駐するアプリが増えれば起動時の処理が増えますし、更新されなくなった古いソフトを残すことはセキュリティ上も好ましくありません。
「PC高速化」「ドライバー更新」「レジストリ掃除」系は慎重に
新しいパソコンで特に注意したいのが、「PCを高速化します」「エラーを○件発見しました」「古いドライバーがあります」などと表示して有料版の購入を促すソフトです。
Windowsにはストレージ管理などの標準機能があり、ドライバーもWindows UpdateやPC・パーツメーカーの公式サイトから入手できます。出所不明の一括ドライバー更新ソフトやレジストリクリーナーを、新品PCへ定番ソフトとして入れる必要はありません。
検索広告やダウンロードサイト経由で目的とは違うソフトを入れてしまうケースもあるため、フリーソフトは「ソフト名+無料ダウンロード」で適当に探すのではなく、開発元の公式サイトを確認して入手することが重要です。
新しいPCに入れる候補を用途別に整理
Windows 11の標準機能を前提にすると、追加候補は次のように考えると分かりやすくなります。
| 用途 | 候補 | 必要性の目安 |
|---|---|---|
| Webブラウザ | Chrome / Firefox | Edge以外を使いたい場合 |
| 圧縮・解凍 | 7-Zip | 多様な圧縮形式を頻繁に扱う場合 |
| Office代替 | LibreOffice | 無料で文書・表計算をしたい場合 |
| 動画・音声 | VLC media player | 多様なメディアファイルを再生する場合 |
| 画像編集 | GIMP | 本格的な画像加工を無料で行う場合 |
| パスワード管理 | Bitwardenなど | 専用管理ツールが必要な場合 |
| プログラミング | Visual Studio Code | 開発をする場合 |
| ウイルス対策 | Windows セキュリティ | Windows 11に標準搭載 |
| スクリーンショット | Snipping Tool | Windows 11に標準搭載 |
このように見ると、誰にでも共通して「絶対インストールすべきフリーソフト」は以前より少なくなっています。PCの使い方がWeb閲覧、YouTube、メール程度なら、追加ソフトがほとんどなくても利用できます。
新しいパソコンをセットアップするおすすめ順序
新品PCを安全かつシンプルに使い始めるなら、次の順番で設定すると分かりやすいでしょう。
- Windows Updateを完了させる
- メーカー公式の更新機能があれば確認する
- Windows セキュリティが正常に動作しているか確認する
- 普段使うブラウザを決める
- 以前のPCから必要なデータを移行する
- バックアップ方法を決める
- Office、7-Zip、VLCなど実際に必要なソフトだけ追加する
- 各ソフトは原則として公式サイトまたはMicrosoft Storeから入手する
- 不要な自動起動アプリを増やさない
ゲーム用PCならSteamなど、仕事用ならMicrosoft 365やオンライン会議アプリ、クリエイターなら画像・動画編集ソフトというように、この後は用途別に追加していけば十分です。
まとめ:2026年の定番は「必要なものだけ入れる」
新しいWindowsパソコンに入れる無料ソフトとしては、ChromeまたはFirefox、7-Zip、LibreOffice、VLC media player、GIMP、Bitwarden、Visual Studio Codeなどが現在でも代表的です。ただし、これらを全部インストールする必要はありません。
Windows 11にはEdge、Windows セキュリティ、Snipping Tool、圧縮ファイルを扱う機能などが最初から用意されています。標準機能で満足できるものについては、別ソフトを追加しないという選択も合理的です。
特に新品PCでは、フリーソフト探しよりWindows Update、メーカー公式アップデート、バックアップ、アカウントとパスワードの管理を先に済ませることをおすすめします。
「定番だから全部入れる」ではなく、実際に不足を感じた機能だけを追加するのが現在のPCセットアップの基本です。そうすることで、不要な常駐ソフトや古いツールを増やさず、シンプルで管理しやすいWindows環境を作れます。


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