セコムなどのホームセキュリティはどうやって侵入を検知する?カメラ・ドアセンサー・駆けつけ警備の仕組みを解説

セキュリティ

セコムやALSOKなどのホームセキュリティは、防犯カメラだけで人を見て侵入かどうかを判断しているわけではありません。一般的には、玄関や窓の開閉を検知するセンサー、室内の人の動きを検知する空間センサー、警備ユニット、必要に応じた防犯カメラなどを組み合わせて住宅を警戒します。

警戒中にセンサーが異常を検知すると、その情報が警備会社の監視センターへ送信され、状況に応じて緊急対処員が現場へ向かいます。必要な場合には警察や消防などへの通報につながる仕組みもあります。

そのため、「玄関前にある一つのカメラだけを見て判断する」「侵入者をセンサーそのものが捕まえる」という仕組みではありません。この記事では、ホームセキュリティがどのように侵入を検知するのか、センサーは外から見えるのか、侵入者がすぐ立ち去った場合はどうなるのかなどを、公開されている情報をもとに分かりやすく解説します。

ホームセキュリティは複数の機器を組み合わせて異常を検知する

ホームセキュリティの基本的な考え方は、住宅の一か所だけを監視するのではなく、侵入経路や室内に複数の検知手段を配置して異常を捉えることです。

セコムは公式サイトで、窓・扉周りの防犯センサーや空間センサーが異常を感知すると、異常信号をコントロールセンターへ送信すると説明しています。その後、緊急対処員へ急行指示が出され、必要に応じて110番や119番などへの通報も行われます。

[参照] セコム・ホームセキュリティのサービスの仕組み

ALSOKについても、窓やドアからの侵入を感知する防犯センサーなどから異常信号を受けると、ガードセンターを通じて警備員が現場へ向かう仕組みが案内されています。

[参照] ALSOK ホームセキュリティの基本サービス

玄関や窓には開閉センサーが使われる

住宅用セキュリティで代表的なのが、玄関ドアや窓の開閉を検知するセンサーです。警戒中にドアや窓が開くと、それを異常として検知する仕組みです。

ALSOKでは、玄関ドアの内側上部などへの開閉センサー設置例が紹介されており、扉や窓の開閉を感知すると説明されています。センサーの情報は警備ユニットなどへ送信されます。

[参照] ALSOK 開閉センサー・空間センサーの設置例

セコムでも、玄関や窓に設置した防犯センサーによって開閉状態を検知する仕組みが紹介されています。つまり、必ずしもカメラで映像を解析して初めて侵入と判断するわけではありません。

室内では人の動きを捉える空間センサーも使われる

玄関・窓だけではなく、廊下や部屋などに空間センサーが設置される場合もあります。セコムは、空間センサーについて人体が発する熱を捉えて屋内に入った人を検知する仕組みを案内しています。

ALSOKでも、リビングや廊下などに空間センサーを設置し、人体などの熱を検知する製品が紹介されています。

[参照] セコム 防犯センサー・空間センサーの設置例

したがって一般的なホームセキュリティでは、「ドアが開いたか」「窓が開いたか」「警戒している室内で動きがあったか」など、複数種類の情報から異常を検知する設計が考えられます。

防犯カメラとセンサーは役割が違う

防犯カメラと侵入検知センサーは、同じ防犯設備でも役割が異なります。カメラは映像を記録したり、製品によっては人物などを検知して通知したりするために使われます。一方、開閉センサーはドアや窓の状態変化、空間センサーは室内の動きなどを検知するために使われます。

そのため、セキュリティ会社と契約している住宅だからといって、「玄関に必ずカメラがあり、その映像を24時間人が見続けている」とは限りません。実際の機器構成は契約プラン、住宅の間取り、防犯上のリスクなどによって異なります。

防犯カメラを追加する家庭もあれば、開閉センサーや空間センサーを中心に構成する家庭もあります。どこに何を配置するかは、防犯診断などをもとに決められることがあります。

センサーは外から見ればすぐ分かるとは限らない

防犯設備には、あえて目立たせて犯罪抑止につなげるものと、目立ちにくく設置されるものがあります。たとえば警備会社のステッカーや屋外の表示機器は、警備中であることを示すことで侵入を思いとどまらせる効果が期待されています。

一方、ドアや窓のセンサーは住宅内部や枠付近などに取り付けられることがあります。セコムも、窓や扉用の防犯センサーについて目立たない設置が可能と案内しています。

したがって、外から住宅を見ただけで、設置されているすべてのセンサーの種類や配置を正確に判断できるとは限りません。

セキュリティ機器は「見つからないこと」だけで防犯しているわけではない

ホームセキュリティでは、センサーを完全に隠すことだけが防犯対策ではありません。むしろ「この建物は警備されている」と外部へ示し、侵入そのものを思いとどまらせる考え方も重要です。

セコムはホームセキュリティの役割の一つとして、ステッカーやセキュリティ機器による心理的な犯罪抑止を挙げています。

[参照] セコム ホームセキュリティの仕組みと犯罪抑止

ALSOKでも玄関などに契約を示すステッカーを設置し、防犯効果が期待できるとしています。そのため、機器の一部が見えること自体が直ちに防犯上の失敗というわけではありません。

センサーが異常を検知すると監視センターへ信号が送られる

オンライン型ホームセキュリティの大きな特徴は、住宅内で警報音を鳴らすだけではなく、警備会社側へ異常情報を送信できることです。

セコムの場合、センサーが異常を感知するとコントロールセンターへ信号を送信し、センターから緊急対処員へ急行指示が出されます。状況確認の連絡が行われ、必要に応じて警察や消防などへ通報される仕組みです。

ALSOKでも各種センサーの警報を警備ユニットが受信し、ガードセンターへ自動通報するオンラインセキュリティが提供されています。

[参照] HOME ALSOK Connectの機器と自動通報

侵入者がすぐ逃げても「何も起こらなかった」ことになるとは限らない

センサーが異常を検知した後に人がすぐ立ち去ったとしても、すでに異常信号が警備会社へ送られている場合があります。そのため、「その場から離れれば自動的に警報が取り消される」という単純な仕組みではありません。

また、防犯カメラが設置されている場合には映像が記録されている可能性もあります。住宅周辺だけでなく、道路、近隣住宅、店舗など別の場所に設置されたカメラが捜査資料になる場合も考えられます。

ただし、警報が出たから必ずその場で人物を確保できるわけではありません。警備会社の役割は警察と同じではなく、現場確認や安全確保、必要に応じた警察への通報などを行うものです。

警備員が駆けつけることと犯人を逮捕することは別

ホームセキュリティについて理解するうえでは、「警備員が来ること」と「犯人がその場で逮捕されること」を分けて考える必要があります。

警備会社の緊急対処員は、異常信号を受けて現場へ向かい、状況確認などの対処を行います。一方、犯罪捜査や逮捕は原則として警察の役割です。

したがって侵入者が現場からすでに立ち去っているケースでは、状況を確認したうえで、必要に応じて警察へ連絡し、防犯カメラ映像や被害状況などをもとに捜査が行われることになります。

「駆けつけるまでの時間」だけで防犯効果を判断しない

ホームセキュリティは、警備員が侵入の瞬間にその場で人物を取り押さえることだけを目的にしているわけではありません。侵入を検知し、異常を知らせ、被害の拡大を抑え、必要に応じて関係機関へ連絡する一連の仕組みに価値があります。

また、防犯ステッカーや警報設備そのものが「侵入すれば異常が通知される可能性が高い」と知らせるため、犯行を事前に思いとどまらせる効果も期待されます。

セコムもホームセキュリティの重要な役割として「犯罪の抑止」と「被害の最小化」を挙げています。つまり、実際に侵入された後だけでなく、侵入されにくい環境を作ることもシステムの目的です。

一般的なホームセキュリティの流れ

オンライン型ホームセキュリティの流れを簡単に整理すると、次のようになります。

段階 主な動作
1 ドア・窓・室内などをセンサーで警戒
2 警戒中に異常を検知
3 警備会社の監視センターへ異常信号を送信
4 センターが状況を確認し緊急対処員へ指示
5 緊急対処員が現場確認・必要な対処を実施
6 必要に応じて警察・消防などへ通報

実際の処理や設備構成は警備会社、契約内容、住宅によって異なりますが、「センサーが異常を検知し、その情報を離れたセンターへ送る」という部分がオンライン型セキュリティの大きな特徴です。

センサーの種類は侵入検知だけではない

ホームセキュリティには、防犯以外のセンサーが組み込まれる場合もあります。代表的なものとして火災センサー、ガス漏れ検知、非常通報ボタンなどがあります。

ALSOKでは、窓やドアからの侵入検知のほか、火災による温度や煙、ガス漏れ、非常ボタンなどに対応するサービスが案内されています。

セコムでも、防犯センサーのほかに火災センサーや非常通報などが組み合わされています。このため「ホームセキュリティ=泥棒を見るカメラ」というより、住宅で起きる複数種類の異常を遠隔で把握するシステムと考えるほうが正確です。

実際のセンサー位置や検知範囲は住宅ごとに異なる

どの位置にどのセンサーが設置されるかは、間取り、窓やドアの数、生活スタイル、契約プランなどによって異なります。

たとえば一戸建てでは玄関だけでなく、勝手口や1階の窓など複数の侵入経路を検討する必要があります。一方、マンションでは玄関やバルコニー側の開口部を中心に構成されることがあります。

そのため、一般論として「ドアのここに必ずセンサーがある」「この位置なら検知される、されない」と判断することはできません。具体的な配置や検知範囲は、防犯上重要な情報でもあるため、導入を検討している場合は警備会社へ現地診断を依頼するのが適切です。

自宅の防犯では複数の対策を重ねることが重要

ホームセキュリティを導入していても、戸締まりそのものが不要になるわけではありません。玄関や窓の施錠、防犯性の高い鍵、補助錠、照明、防犯カメラ、センサー、警備サービスなどを重ねることで、防犯性を高められます。

たとえば「玄関を施錠する」「窓にも補助錠を付ける」「外から見える場所に警備ステッカーを掲示する」「侵入時にはセンサーで通知する」「必要に応じて映像を記録する」というように、複数の対策を組み合わせます。

一つの機器だけですべてを防ぐのではなく、侵入を難しくし、侵入を検知し、被害を記録し、異常時に第三者へ知らせるという多層的な対策が重要です。

まとめ:ホームセキュリティはカメラだけでなくセンサーと監視センターを組み合わせている

セコムやALSOKなどのホームセキュリティは、ドア付近のカメラ一台だけで侵入者を判断するシステムではありません。玄関や窓の開閉センサー、室内の空間センサー、警備ユニット、防犯カメラなどを必要に応じて組み合わせ、警戒中の異常を検知します。

異常を検知した場合は警備会社側へ信号が送られ、緊急対処員による現場確認や、必要に応じた警察・消防への連絡につながります。センサーが一部見える場合があっても、すべての機器や配置を外部から把握できるとは限らず、警備中であることを見せること自体にも犯罪抑止の意味があります。

また、異常を検知した後に人物がその場を離れたとしても、すでに警報情報が送信されていたり、映像などの記録が残っていたりする可能性があります。ただし警備員による現場対応と警察による捜査・逮捕は別の役割です。

ホームセキュリティの本来の価値は「侵入者をその場で必ず捕まえる」ことだけではなく、侵入を抑止し、異常を早期に検知し、被害の拡大を抑え、必要な対応へ速やかにつなげることにあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました