「ZIPを解凍してください」と言われても、パソコンやスマートフォンに慣れていないと何をすればよいのか分かりにくいものです。ZIP解凍とは、簡単にいうとZIP形式でひとまとめにされたファイルを、普通に使える状態へ取り出すことです。
ZIPファイルの中には、写真、PDF、Word・Excelファイル、動画、ソフトのデータなど、複数のファイルやフォルダーをまとめて入れることができます。メールやWebサイトからダウンロードしたファイル名の最後が「.zip」になっている場合、そのまま開くのではなく、いったん解凍してから中のファイルを使うよう案内されることがあります。
この記事では、ZIP解凍の意味から、Windows、Mac、iPhone・iPad、Androidでの基本的な解凍方法、解凍できないときの確認ポイントまで、初めてでも分かるように解説します。
- ZIP解凍とは「圧縮された荷物を開ける」ような操作
- 「解凍」と「展開」はほぼ同じ意味
- WindowsでZIPファイルを解凍する方法
- ZIPをダブルクリックして中身を見るだけでは解凍と違う場合がある
- MacでZIPファイルを解凍する方法
- iPhone・iPadでZIPファイルを解凍する方法
- AndroidでZIPファイルを解凍する方法
- ZIPを解凍しても元のZIPファイルは残る
- なぜわざわざZIPにするのか
- ZIPの中にあるファイルを使うまでの流れ
- パスワード付きZIPの場合はパスワードが必要
- ZIPが解凍できないときに確認すること
- 知らない相手から届いたZIPは安易に開かない
- まとめ:ZIP解凍は中身を普通に使える状態へ取り出すこと
ZIP解凍とは「圧縮された荷物を開ける」ような操作
ZIPは、複数のファイルを一つにまとめたり、データを圧縮したりするために使われるファイル形式です。ファイル名が「資料.zip」「写真.zip」のようになっているものがZIPファイルです。
イメージとしては、複数の書類を箱に入れて荷造りした状態がZIPファイルです。そしてその箱を開けて、中の書類を取り出す操作が「解凍」です。
たとえば「旅行写真.zip」の中に「001.jpg」「002.jpg」「003.jpg」という3枚の画像が入っている場合、ZIPを解凍すると通常は「旅行写真」というフォルダーが作られ、その中に3枚の画像が取り出されます。
「解凍」と「展開」はほぼ同じ意味
ZIPについて調べると、「解凍」のほかに「展開」という言葉が出てくることがあります。ZIPファイルの場合、日常的な意味ではほぼ同じ操作を指していると考えて問題ありません。
Windowsでは操作メニューに「すべて展開」と表示されることがあります。そのため、「ZIPを解凍してください」と案内された場合に、Windows上で「解凍」というボタンが見つからなくても、「すべて展開」を選べば目的の操作ができます。
「圧縮」がファイルをZIPにまとめる操作で、「解凍・展開」がZIPから元のファイルを取り出す操作、と覚えると分かりやすいでしょう。
WindowsでZIPファイルを解凍する方法
Windows 11やWindows 10では、基本的なZIPファイルであれば特別な解凍ソフトをインストールしなくても操作できます。
まず、ダウンロードフォルダーなどにある「○○.zip」というファイルを探します。ZIPファイルを右クリックし、表示されたメニューから「すべて展開」を選びます。
保存先を確認する画面が表示されたら、「展開」を押します。通常はZIPファイルと同じ場所に新しいフォルダーが作られ、その中へZIPの内容が取り出されます。
たとえば「教材.zip」を展開した場合、「教材」というフォルダーが作成され、そのフォルダー内にPDFや画像などが入っている、という形になります。
ZIPをダブルクリックして中身を見るだけでは解凍と違う場合がある
WindowsではZIPファイルをダブルクリックすると、中に入っているファイルをフォルダーのように見ることができます。しかし、これは中身を表示しているだけで、完全に展開した状態ではない場合があります。
画像やPDFを少し見る程度ならそのまま利用できるケースもありますが、ソフトウェア、ゲームのデータ、複数ファイルが連携する資料などは、ZIPの中から直接使うと正常に動作しないことがあります。
配布元から「必ず解凍してから使用してください」と書かれている場合は、ZIPを右クリックして「すべて展開」を行い、作成された通常のフォルダーからファイルを開くのが安全です。
MacでZIPファイルを解凍する方法
Macでも通常のZIPファイルであれば、別のアプリを用意せずに解凍できます。
FinderやダウンロードフォルダーでZIPファイルを探し、ZIPファイルをダブルクリックします。すると自動的に解凍され、通常は同じ場所にフォルダーまたはファイルが作成されます。
たとえば「documents.zip」をダブルクリックすると、その横に「documents」というフォルダーが作成され、中のデータを普通のファイルとして利用できるようになります。
iPhone・iPadでZIPファイルを解凍する方法
iPhoneやiPadでは、「ファイル」アプリからZIPを解凍できます。SafariやメールなどからZIPファイルを保存した場合は、まず「ファイル」アプリを開きます。
保存したZIPファイルを見つけてZIPファイルをタップすると、通常は自動的に解凍され、ZIPと同じ場所にフォルダーが作成されます。
作成されたフォルダーをタップすれば、中に入っている写真、PDFなどを確認できます。最近のiPhone・iPadでは、一般的なZIPを扱うだけなら専用の解凍アプリを追加する必要はありません。
AndroidでZIPファイルを解凍する方法
Androidの場合は機種や利用しているファイル管理アプリによって画面が異なりますが、多くの端末では標準またはGoogleのファイル管理機能からZIPを展開できます。
たとえば「Files by Google」を利用している場合は、ZIPファイルをタップし、内容を確認して「解凍」を選択します。解凍後に取り出されたファイルを確認できます。
Androidはメーカーによって「ファイル」「マイファイル」「Files」などアプリ名が異なるため、ZIPをタップして「展開」「解凍」といったメニューが表示されるか確認するとよいでしょう。
ZIPを解凍しても元のZIPファイルは残る
ZIPを解凍すると、「ZIPファイルが別の形式へ変換されてなくなる」と思うことがありますが、通常はそうではありません。
たとえば「資料.zip」を解凍すると、元の「資料.zip」は残ったまま、新しく「資料」というフォルダーが作られます。つまり、元の箱と、箱から取り出した中身の両方が存在する状態になります。
解凍したフォルダーの中身が正常に利用できることを確認した後、元のZIPが不要であれば削除しても構いません。ただし、再び解凍する可能性がある場合やバックアップとして残したい場合は保管しておくこともできます。
なぜわざわざZIPにするのか
ZIPが利用される大きな理由の一つは、複数のファイルを一つにまとめて渡しやすくするためです。
たとえば画像を30枚メールで送る場合、30ファイルを一つずつ添付するより、「写真.zip」という一つのファイルにまとめたほうが管理しやすくなります。
また、データの種類によってはZIPにすることで容量を小さくできる場合があります。そのため、Webサイトから素材、ソフト、書類などを配布するときにもZIP形式がよく使われます。
ZIPの中にあるファイルを使うまでの流れ
初めてZIPを扱う場合は、次の流れで考えると簡単です。
| 手順 | すること |
|---|---|
| 1 | 「○○.zip」というファイルをダウンロードする |
| 2 | ZIPファイルを解凍・展開する |
| 3 | 新しく作られたフォルダーを開く |
| 4 | フォルダー内のPDF・画像・ソフトなどを利用する |
| 5 | 不要なら元のZIPファイルを削除する |
たとえばWebサイトから「申請書類.zip」をダウンロードしたのであれば、「申請書類.zip」を展開し、その後に作成された「申請書類」フォルダーを開き、その中のPDFやWordファイルを利用します。
パスワード付きZIPの場合はパスワードが必要
ZIPファイルによっては、解凍するときにパスワードを求められることがあります。これは中身を他人に簡単に見られないよう保護するための仕組みです。
パスワード付きZIPを受け取った場合は、送信者や配布元から指定されたパスワードを入力します。パスワードが分からなければ、基本的に中身を正常に取り出すことはできません。
メールでZIPファイルだけ届いている場合、別メールでパスワードが案内されていないか、送信者から説明を受けていないかを確認してみましょう。
ZIPが解凍できないときに確認すること
ZIPを開こうとしてエラーになる場合は、まずファイルのダウンロードが正常に完了しているか確認します。通信が途中で切れてファイルが壊れている場合は、もう一度ダウンロードすると解決することがあります。
また、ZIPファイルにパスワードが設定されている場合、正しいパスワードが必要です。特殊な圧縮方式が使用されているファイルでは、標準機能だけでは解凍できず、配布元が指定するソフトが必要になる場合もあります。
ファイル名の最後が「.zip」ではなく、「.rar」「.7z」などになっている場合はZIPとは別の圧縮形式です。この場合、端末の標準機能では開けないことがあり、対応アプリが必要になる場合があります。
知らない相手から届いたZIPは安易に開かない
ZIPそのものが危険というわけではありませんが、ZIPの中にはさまざまな種類のファイルを入れられます。そのため、迷惑メールなどで悪意のあるファイルをZIPに入れて送信する手口もあります。
知らない相手から突然届いたZIP、心当たりのない請求書や配送通知を装ったZIPなどは、安易に解凍したり、中のファイルを実行したりしないことが大切です。
特に中に「.exe」「.bat」「.scr」などの実行形式のファイルが入っている場合は、送信元と内容が信頼できることを確認してから扱いましょう。仕事関係のファイルでも、不審に感じた場合は送信者本人へ別の連絡手段で確認すると安全です。
まとめ:ZIP解凍は中身を普通に使える状態へ取り出すこと
ZIP解凍とは、「○○.zip」というファイルの中にまとめられているデータを取り出し、通常のファイルやフォルダーとして使える状態にする操作です。
WindowsならZIPを右クリックして「すべて展開」、MacならZIPをダブルクリック、iPhone・iPadなら「ファイル」アプリでZIPをタップすることで、一般的なZIPファイルを解凍できます。Androidでは利用しているファイル管理アプリから「解凍」または「展開」を選択します。
「ZIPを解凍してからファイルを開いてください」と案内されたときは、難しい作業を求められているわけではありません。圧縮された箱を開けて、中身を取り出してから使うと考えれば分かりやすいでしょう。


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