あらかじめ参加者それぞれが数種類の音声ファイルを用意し、その音声だけを再生して意思疎通する遊びは、オンライン上でも実現できます。通常のボイスチャットでマイクを使う代わりに、ボタンやキーを押すと登録済みの音声が相手へ流れる「サウンドボード」を利用する方法が適しています。
特に使いやすいのは、Discordのボイスチャンネルに参加し、Discord標準のサウンドボード、Voicemod、Soundpadなどから用意した音声を再生する方法です。参加者ごとに別々の音声セットを持たせたい場合は、各自のPCで音声を管理できるVoicemodやSoundpadが使いやすくなります。
- この遊びには「サウンドボード」が最も向いている
- 最も簡単なのはDiscord標準のサウンドボード
- 参加者ごとに違う音声を持たせるならVoicemodが使いやすい
- VoicemodとDiscordを組み合わせる基本構成
- Soundpadならシンプルに音声ファイルをボイスチャットへ流せる
- Discord標準・Voicemod・Soundpadを比較
- ゲームとして面白くするなら参加者ごとに使える音声を分ける
- 録音した本人の声だけを使うルールにもできる
- マイクを完全に禁止するとルールを守りやすい
- 文字チャットも禁止するか事前に決める
- 音声ファイルをチャットに直接投稿する方法はリアルタイム性が低い
- 著作権のある音声を使う場合は注意する
- おすすめ構成は「Discord+各自のサウンドボード」
- まとめ|オンラインならサウンドボードとDiscordの組み合わせが使いやすい
この遊びには「サウンドボード」が最も向いている
サウンドボードとは、あらかじめ登録しておいた短い音声をボタンやキーボード操作で即座に再生できる仕組みです。「はい」「いいえ」「待って」「右」「左」のような実用的な音声だけでなく、笑い声、効果音、キャラクターのセリフなどを登録することもできます。
普通のボイスチャットではマイクから自由に話せてしまいますが、参加者全員がマイクをミュートし、サウンドボードだけで会話するルールにすれば、用意された音声だけで意思疎通するゲームとして成立します。
例えばAさんは「はい」「無理」「どこ?」「行こう」の4種類、Bさんは「待って」「知らない」「右」「左」の4種類だけを使えるようにすると、限られた言葉を組み合わせて意思を伝える面白さが生まれます。
最も簡単なのはDiscord標準のサウンドボード
Discordにはボイスチャンネル内で短い音声を再生できる「Soundboard」機能があります。Discord公式によると、サーバーへカスタム音声を追加し、ボイスチャンネル内で参加者に聞かせることができます。カスタム音声のアップロードはデスクトップ版またはブラウザ版から行います。[参照:Discord公式 Soundboard Guide]
専用ソフトを追加したくない場合には非常に便利です。ゲーム用のDiscordサーバーを一つ作り、音声を登録してボイスチャンネルへ集合すれば、そのままオンラインで遊べます。
ただしDiscord標準サウンドボードでは、登録された音声は基本的にサーバー側のサウンドとして管理されます。そのため「参加者AだけがA用の10種類を使い、参加者BだけがB用の10種類を使う」といった完全な個人別セットを作りたい場合は、権限管理を工夫するか、後述する個人用サウンドボードソフトを使うほうが簡単です。
参加者ごとに違う音声を持たせるならVoicemodが使いやすい
各プレイヤーが自分専用の音声セットを持ちたい場合は、VoicemodのSoundboardが候補になります。Voicemodでは自分の音声ファイルをサウンドボードへ登録し、キーを押してリアルタイムで再生できます。[参照:Voicemod Soundboard]
仕組みとしては、Voicemodが仮想マイクを作成し、その仮想マイクをDiscordなどの入力デバイスとして指定します。サウンドボードで再生した音はマイク音声のようにDiscordへ送信されるため、通話相手にも聞こえます。
例えば4人で遊ぶ場合、4人それぞれがVoicemodへ自分の音声ファイルを登録します。AさんはAさんのPCにある音だけ、BさんはBさんのPCにある音だけを操作できるため、「各参加者がそれぞれ異なる語彙しか持っていない」というルールを作りやすいのが大きなメリットです。
VoicemodとDiscordを組み合わせる基本構成
Voicemodを利用する場合、会話する場所としてDiscordを使う構成が分かりやすいです。それぞれのPCへVoicemodを入れ、自分が使用する音声ファイルを登録します。
その後Discordの「ユーザー設定」→「音声・ビデオ」で入力デバイスとしてVoicemodの仮想マイクを指定します。Voicemod公式もDiscordで利用する際には、Voicemodの仮想マイクを入力デバイスとして設定する方法を案内しています。[参照:Voicemod「Discordでの設定方法」]
Discordのノイズ抑制などによって短い効果音が消されることがあるため、音声が途切れる場合はDiscord側のノイズ抑制や入力感度も確認します。Voicemod公式もSoundboardの音が正常に聞こえない場合にはこれらの設定を確認するよう案内しています。
Soundpadならシンプルに音声ファイルをボイスチャットへ流せる
Windows PCを使用している場合は「Soundpad」もこの遊びとの相性が良いソフトです。Soundpadは音声ファイルをボイスチャットへ高音質で流すためのソフトで、Steamから提供されています。[参照:Steam「Soundpad」]
通常のスピーカーから音を鳴らしてマイクで拾わせる方法とは違い、Soundpadは音をマイク信号へ組み込んで送信できます。そのため相手側にも比較的クリアに聞こえます。
自分で作った音声ファイルを登録し、ホットキーを割り当てておけば、会話中に瞬時に再生できます。「音声ファイルを何個か用意して、それだけで話す」という用途にはかなり直接的な選択肢です。
Discord標準・Voicemod・Soundpadを比較
目的によって適した方法は少し異なります。大まかな違いを整理すると次のようになります。
| 方法 | 向いている用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| Discord標準Soundboard | とにかく簡単に始めたい | 追加ソフトが不要。サーバー内で音声を共有しやすい |
| Voicemod | 参加者ごとに別の音声セットを持たせたい | 個人ごとのサウンドボードとホットキーを作りやすい |
| Soundpad | Windowsで音声ファイル再生をシンプルに行いたい | 音声をマイク経由でボイスチャットへ流せる |
全員が同じ音声集を使ってよいならDiscord標準機能が簡単です。一方、「それぞれが自分だけの5個の音声を持つ」という遊びならVoicemodやSoundpadのほうが管理しやすくなります。
ゲームとして面白くするなら参加者ごとに使える音声を分ける
この遊びは、全員が大量の音声を使える状態にすると普通の会話に近づいてしまいます。そのため、あえて使える音声数を制限するとゲーム性が高まります。
例えば参加者1人につき5個までとして、「肯定」「否定」「疑問」「感情」「自由枠」というカテゴリから1個ずつ音声を選ぶルールにできます。
具体的には「うん」「無理」「なんで?」「やったー!」「そこにいる」の5個しか持っていない参加者が、他の参加者と協力してオンラインゲームを進める、といった遊び方ができます。
録音した本人の声だけを使うルールにもできる
音声ファイルを各自で録音すれば、自分の声だけを使ったサウンドボードも作れます。スマートフォンのボイスメモやPCの録音ソフトなどで短いフレーズを録音し、MP3やWAVなど対応する形式にして登録します。
例えば遊ぶ前に「参加者はそれぞれ10個の音声を録音する。ただしゲーム開始後は新しい音声を追加できない」というルールにすると、事前に何を録音するかという戦略性も生まれます。
「もっと別の言葉を録音しておけばよかった」という状況そのものが面白さになるため、音声数の制限は厳しめに設定するのもおすすめです。
マイクを完全に禁止するとルールを守りやすい
普通のボイスチャットと同時に利用すると、困ったときについ普通に話してしまう可能性があります。そのためゲーム中は生声用のマイクをミュートしておくとルールが明確になります。
VoicemodやSoundpadから音声を送信できるように設定したうえで、自分の声がそのまま送信されない設定にすると、「用意した音声以外では絶対に話せない」という状態を作れます。
Discord標準Soundboardだけを利用する場合は、全員がDiscord上で自分のマイクをミュートし、Soundboardだけを操作する方法が簡単です。
文字チャットも禁止するか事前に決める
Discordを利用するとテキストチャットも使えるため、そのままでは文字で普通に会話できてしまいます。「音声ファイルだけで意思疎通」という趣旨を徹底するなら、ゲーム中は文字チャットも禁止するルールにしたほうがよいでしょう。
管理者がゲーム用のボイスチャンネルとテキストチャンネルを分け、ゲーム中は指定されたチャンネル以外を使わないようにする方法があります。
逆にゲームの進行役だけは文字を使ってよい、緊急時のみテキストチャットを利用可能、といった例外ルールを決めておくとオンラインでも進行しやすくなります。
音声ファイルをチャットに直接投稿する方法はリアルタイム性が低い
Discordなどでは音声ファイルそのものをメッセージとしてアップロードすることもできます。しかし、相手がファイルを開いて再生する必要があるため、リアルタイムの会話ゲームにはあまり向いていません。
例えば「危ない!」という音声を送っても、相手がファイルをクリックして再生する頃には数秒以上経過します。テンポよく意思疎通する遊びでは、ワンクリックやホットキーですぐ全員に聞こえるサウンドボード方式のほうが適しています。
一方、ターン制ゲームのように即時性が必要ない遊びなら、音声ファイルを投稿して会話する形式でも成立します。
著作権のある音声を使う場合は注意する
自分で録音した声や自作した効果音なら扱いやすいですが、アニメ、映画、ゲーム、配信者などの音声を切り抜いて利用する場合は著作権などに注意が必要です。
DiscordもカスタムSoundboardへアップロードする音声について、利用者自身が知的財産権を侵害しないことを確認する責任があると案内しています。[参照:Discord公式 Soundboard Guide]
身内だけのゲームであっても、音源を不特定多数へ配布したり公開したりする場合は特に注意しましょう。安全に遊ぶなら、自分たちで録音した音声を利用する方法が分かりやすいです。
おすすめ構成は「Discord+各自のサウンドボード」
複数人がそれぞれ異なる音声を用意するという条件なら、Discordを通話場所として使い、各参加者がVoicemodまたはSoundpadで自分専用の音声を再生する構成が特に使いやすいでしょう。
この方法なら、サーバー管理者が全員分の音声を登録する必要がなく、それぞれが自分の音声だけを管理できます。参加人数が増えても、各自が自分のPCで設定するため整理しやすくなります。
追加ソフトを入れたくない場合や、全員が共通の音声を使うゲームならDiscord標準Soundboardでも十分です。
まとめ|オンラインならサウンドボードとDiscordの組み合わせが使いやすい
あらかじめ用意した音声ファイルだけで複数人がオンライン上で意思疎通する遊びは、サウンドボードを利用すれば比較的簡単に実現できます。
手軽さを優先するならDiscord標準Soundboard、参加者それぞれが別々の音声セットを使うならVoicemodやSoundpadとDiscordの組み合わせが適しています。各音声へホットキーを設定しておけば、普通の会話に近いテンポで再生できます。
ゲーム中は通常マイクと文字チャットを禁止し、1人あたり5~10個程度の音声だけを許可すると、「限られた言葉だけでどう意思を伝えるか」というゲーム性が生まれます。特に全員が事前に自分専用の音声を録音し、開始後は追加禁止というルールにすると、オンラインならではの面白いコミュニケーションゲームとして楽しめます。


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