Windows 11でVALORANTを起動しようとした際に「VAN RESTRICTION (HVCI)」が表示され、コア分離のメモリ整合性を有効にできない問題が発生することがあります。特にWindows Insider Preview版では、セキュリティ機能やドライバー互換性の変更によって設定が正常に保持されないケースがあります。
この記事では、メモリ整合性をオンにしても再起動後にオフへ戻る原因、確認すべき設定、VALORANTを起動するための具体的な対処方法について解説します。
VALORANTのVAN RESTRICTION (HVCI)エラーとは
VALORANTでは、不正なプログラムによるチート対策としてRiot Vanguardというセキュリティシステムが使用されています。その動作条件の一つとして、WindowsのHVCI(Hypervisor-protected Code Integrity)やメモリ整合性が求められる場合があります。
Windowsの「コア分離」にある「メモリ整合性」は、悪意のあるコードや不正なドライバーがWindowsの重要な領域へアクセスすることを防ぐセキュリティ機能です。
この機能が無効になっている場合、環境によってはVALORANT起動時にVAN RESTRICTIONエラーが発生し、ゲームを開始できないことがあります。
メモリ整合性をオンにしてもオフへ戻る主な原因
メモリ整合性を有効化して再起動したにもかかわらず設定が戻る場合、単純な設定ミスではなく、Windowsが互換性問題を検出して自動的に無効化している可能性があります。
特に多い原因は、HVCIに対応していない古いドライバーです。グラフィックドライバー、マザーボード関連ドライバー、仮想化ソフト、古い周辺機器用ドライバーなどが原因になることがあります。
例えば、以前使用していたプリンターやストレージ管理ソフトのドライバーが残っているだけでも、Windowsが安全性の問題を検出してメモリ整合性を無効化する場合があります。
Windows Insider Preview版で発生する可能性がある問題
Windows Insider Previewは正式版より先に新機能や変更点を試すための環境であり、ドライバーやセキュリティ機能との互換性問題が発生することがあります。
Build番号が正式版ではない場合、設定画面では有効化できるように見えても、再起動時のシステムチェックで設定が解除されるケースがあります。
特にWindowsのセキュリティ機能、仮想化ベースセキュリティ(VBS)、Hyper-V関連機能はOSビルドの影響を受けやすいため、Insider版では正式版と同じ動作を保証できません。
メモリ整合性が戻る場合に確認するポイント
まずWindowsセキュリティの「デバイス セキュリティ」から、メモリ整合性をオフにしている原因となるドライバーが表示されていないか確認します。
「互換性のないドライバー」が表示されている場合は、そのドライバー名を確認し、メーカー公式サイトから最新版へ更新するか、不要な場合はアンインストールします。
また、デバイスマネージャーで使用していない古いデバイスのドライバーが残っていないか確認することも有効です。
BIOS設定で確認するべき項目
メモリ整合性を利用するには、CPUの仮想化機能が有効になっている必要があります。
AMD製CPUの場合はSVM、Intel製CPUの場合はIntel Virtualization Technologyなどの項目を有効にします。また、セキュアブートが有効になっていることも確認します。
IOMMUなどの設定は環境によって必要になる場合がありますが、すべての環境で必須というわけではありません。まずはCPU仮想化とセキュアブートを優先して確認すると効率的です。
レジストリ変更だけでは解決しない理由
メモリ整合性の設定はレジストリにも保存されていますが、レジストリの値を変更するだけでは根本的な解決にならない場合があります。
例えばレジストリ上でEnabledを1に変更しても、Windows起動時に互換性チェックが行われ、問題のあるドライバーが検出されると安全のため自動的に0へ戻されることがあります。
そのため、レジストリ変更よりも先に、互換性のないドライバーやWindowsビルドの問題を確認することが重要です。
正式版Windowsへ戻すことが有効なケース
Insider Preview版で発生している場合、正式版Windowsへ戻すことが最も確実な解決策になることがあります。
特にVALORANTのようなセキュリティ要件が厳しいゲームでは、OSの安定性が重要です。Windows 11正式版(例:一般公開されている安定版ビルド)へクリーンインストールすることで問題が解消する可能性があります。
ただし、再インストール前には必ず重要なデータをバックアップし、ゲーム設定や必要なアプリの再設定が必要になる点には注意してください。
まとめ|メモリ整合性が勝手にオフになる場合はOSとドライバーを確認する
Windows 11でコア分離のメモリ整合性がオンにできない場合、レジストリ設定だけでは解決しないことが多く、原因は互換性のないドライバーやOSビルド側にある可能性があります。
特にWindows Insider Preview環境では、正式版では発生しない問題が起こることがあります。ドライバー更新、不要なドライバー削除、BIOS設定確認を順番に行い、それでも改善しない場合は正式版Windowsへの移行も検討するとよいでしょう。
VALORANTのVAN RESTRICTION (HVCI)エラーは、ゲーム側だけでなくWindowsのセキュリティ環境全体を確認することが解決への近道になります。


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