CLIP STUDIO PAINTで原稿データを開こうとした際に、「このファイルを開くにはCLIP STUDIO PAINT EXが必要です」と表示されて編集できない場合があります。この表示は、データが壊れているのではなく、作成時に使用された機能やファイル内容がPROでは対応していないことが原因で発生します。
この記事では、CLIP STUDIO PAINT PROで開けないファイルの理由や、EXが必要になるケース、データを編集するための具体的な対処方法について解説します。
CLIP STUDIO PAINT PROで開けないファイルがある理由
CLIP STUDIO PAINTには、PROとEXという2種類のグレードがあります。PROはイラスト制作向け、EXは漫画制作や複数ページ作品の管理など、より高度な機能を搭載した上位版です。
そのため、EXで作成された一部のファイルは、PROでは内容を完全に扱えません。ファイル自体は正常でも、PROには搭載されていない機能が含まれている場合、「EXが必要です」というメッセージが表示されます。
例えば、漫画原稿の複数ページ管理機能を使用して作成された作品ファイルや、EX専用のページ管理情報を含むデータなどは、PROでは開くことができません。
CLIP STUDIO PAINT EXが必要になる主なデータ
CLIP STUDIO PAINT EXが必要になる代表的なデータには、以下のようなものがあります。
- 複数ページ漫画作品の管理ファイル
- ストーリーエディターを使用した漫画データ
- EX専用機能を使って保存された原稿
- PROでは対応していないページ構成を持つ作品データ
例えば、漫画制作を依頼されて受け取った原稿データが、作者側でEXを使って作成されていた場合、受け取った側がPROしか持っていないと開けないことがあります。
また、単ページのイラストデータであっても、保存時にEX特有の情報が含まれている場合はPROで読み込めないことがあります。
PROで編集したい場合にできる対処方法
最も確実な方法は、データを作成した人にCLIP STUDIO PAINT EXで保存し直してもらうことです。PROで開ける形式に変換してもらえば、編集できる可能性があります。
例えば、漫画制作を依頼された場合は、相手に「PROで編集できる形式で書き出してください」とお願いすると解決することがあります。
ただし、EX専用のページ管理機能などを使用している場合、単純な保存形式の変更では対応できない場合があります。その場合はEX環境で作業する必要があります。
CLIP STUDIO PAINT EXを一時的に利用する方法
元データをそのまま編集したい場合は、CLIP STUDIO PAINT EXを利用する方法があります。
CLIP STUDIO PAINTでは、PROからEXへのアップグレードが可能です。必要な期間だけEX環境を利用して編集する方法もあります。
特に商業漫画や同人誌制作などで複数ページデータを扱う場合は、EXの方が作業効率が高いため、継続的に制作する場合はEXへの変更を検討するとよいでしょう。
ファイル形式を確認して原因を判断する方法
開けない場合は、まずファイルの種類を確認しましょう。CLIP STUDIO PAINTの標準形式である「.clip」ファイルでも、内部の構造によって必要なグレードが変わる場合があります。
また、ファイル名や保存場所だけでは判断できないため、データを受け取った相手に使用したソフトや保存時の設定を確認することも大切です。
例えば、「同じCLIPファイルなのに自分のPROでは開けず、相手のEXでは開ける」という場合は、ほとんどの場合、EX専用機能が含まれていることが原因です。
まとめ|PROで開けない原稿はEX専用機能が原因の可能性が高い
CLIP STUDIO PAINT PROで「このファイルを開くにはCLIP STUDIO PAINT EXが必要です」と表示される場合、ファイル破損ではなく、EXでしか扱えない機能が含まれている可能性が高いです。
対処方法としては、作成者にPRO対応形式で保存し直してもらう方法、またはCLIP STUDIO PAINT EXを利用する方法があります。
今後、漫画原稿や複数ページ作品を編集する予定がある場合は、PROとEXの機能差を理解したうえで、自分の制作内容に合ったグレードを選ぶことが大切です。


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