MacBook Pro M4 MaxでStable DiffusionのCLIPインストールエラーを解決する方法

Macintosh(Mac)

MacBook Pro(M4 Max)でStable Diffusion WebUIを導入している際に、CLIPのインストール時に「RuntimeError: Couldn’t install clip.」というエラーが発生して起動できないケースがあります。

このエラーは、Apple Silicon搭載Mac特有の環境差やPython、pip、ビルド関連パッケージの不足などが原因で発生することがあります。この記事では、M4シリーズMacでStable Diffusion WebUIを動作させるために確認すべきポイントと、CLIPインストール失敗時の対処方法を解説します。

Stable DiffusionでCLIPインストールエラーが発生する原因

Stable Diffusion WebUIでは、画像生成モデルの理解にCLIPというライブラリを利用しています。起動時にCLIPが導入されていない場合、自動的にGitHubから取得してインストールします。

しかし、MacBook Pro M4 MaxのようなApple Silicon搭載Macでは、Intel Macとは異なるARM64環境で動作します。そのため、Pythonパッケージのビルド時に依存関係が解決できず、インストールが停止することがあります。

表示されている「Getting requirements to build wheel」でエラーになる場合は、CLIP自体ではなく、CLIPをビルドするために必要なPython環境側に問題がある可能性があります。

まず確認したいPythonとpipの環境

Stable Diffusion WebUIは、システムに入っているPythonではなく、WebUIフォルダ内に作成されるvenv(仮想環境)を利用します。そのため、Mac側のPython環境が正しくても、venv内部の環境に問題がある場合があります。

ターミナルで以下のコマンドを実行し、Pythonのバージョンを確認します。

python3 --version

Stable Diffusion WebUIでは、一般的にPython 3.10系が推奨されています。Python 3.12以降など新しいバージョンでは、一部ライブラリが対応していない場合があります。

またpipも古い状態ではビルド処理に失敗することがあるため、以下で更新します。

python3 -m pip install --upgrade pip setuptools wheel

CLIP関連の依存パッケージを手動で導入する方法

自動インストールが失敗する場合は、Stable Diffusion WebUIの仮想環境を有効化してから必要なパッケージを先に入れることで解決する場合があります。

Stable Diffusion WebUIのフォルダへ移動します。

cd ~/WEBUI/stable-diffusion-webui

次に仮想環境を有効化します。

source venv/bin/activate

その状態で以下を実行します。

pip install --upgrade setuptools wheel

完了後、再度WebUIの起動を試します。

./webui.sh

Apple Silicon MacではPyTorch環境も重要

M4 Max搭載Macでは、画像生成処理を高速化するためにApple Silicon対応のPyTorch環境が必要です。通常のNVIDIA GPU向け環境とは導入方法が異なります。

PyTorchや関連ライブラリが正しく入っていない場合、CLIPの導入時だけでなく、起動後のモデル読み込みでもエラーが発生することがあります。

例えば、Intel Mac向けの手順やWindows向けの記事をそのまま実行すると、ARM64環境では対応していないパッケージが入ってしまう場合があります。

Stable Diffusion WebUIを一度作り直す方法

既に何度もインストールを試している場合、途中で作成されたvenv環境が壊れている可能性があります。その場合は仮想環境を削除して再構築する方法が有効です。

以下のようにvenvフォルダを削除します。

rm -rf venv

その後、再度WebUIを起動すると、新しい仮想環境が作成されます。

ただし、モデルファイルや設定ファイルまで削除しないように注意してください。削除するのは基本的にvenvフォルダのみです。

M4 MaxでStable Diffusionを利用するときの注意点

MacBook Pro M4 Maxは高性能なチップを搭載していますが、Stable DiffusionではNVIDIA製GPUとは異なるMetal環境で処理を行います。

そのため、Windows向けのCUDA環境を前提にした設定や、古いMac向けの記事では正常に動作しない場合があります。

導入時はApple Silicon対応の手順を選び、Pythonバージョン、PyTorch、WebUIの対応状況を確認することが重要です。

まとめ

MacBook Pro M4 MaxでStable Diffusion WebUIの「Couldn’t install clip」エラーが発生する場合、CLIPそのものの問題だけではなく、Python環境やビルド用パッケージ、Apple Silicon対応状況が原因になっていることが多くあります。

まずはPythonバージョンの確認、pip・setuptools・wheelの更新、仮想環境内での依存関係確認を行うことで解決できる可能性があります。

それでも改善しない場合はvenv環境を作り直し、M4シリーズMac向けのStable Diffusion導入手順で再構築すると安定して利用できるようになります。

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