Jw_cadで作成された電気図面をAutoCAD形式へ変換すると、点線や破線などの線種が実線になってしまうことがあります。特にFケーブルなど、線種によって種類を表現している電気図面では、印刷時に意味が変わってしまうため注意が必要です。
この記事では、Jw_cadからAutoCADへ図面変換した際に線種が正しく引き継がれない原因と、できるだけ元の表現を維持するための確認方法や対処方法について解説します。
Jw_cadからAutoCAD変換で線種が変わる主な原因
Jw_cadとAutoCADでは、線種の管理方法が異なります。Jw_cadでは独自の線種設定を使用していますが、AutoCADでは線種ファイル(LINファイル)によって破線や一点鎖線などを管理しています。
そのため、変換時にJw_cad側の線種情報をAutoCAD側で完全に再現できない場合があります。
例えば、Jw_cad上ではFケーブルを表す点線が設定されていても、変換ソフトがその線種情報を認識できないと、AutoCADでは標準の実線として読み込まれることがあります。
変換前にJw_cad側で確認するポイント
図面を変換する前に、Jw_cad側で使用している線種が標準的なものか確認することが重要です。
特殊な線種やユーザー設定された線種は、変換時に失われる可能性があります。特に電気設備図では、ケーブル種類を線種で表現していることが多いため、変換後の確認が必要です。
例えば、Fケーブルを表す線が「ユーザー定義線種」になっている場合、AutoCAD側では対応する線種が存在しないため、実線として表示される場合があります。
AutoCAD側で線種を読み込み直す方法
AutoCADへ変換後、線種が実線になっている場合は、線種設定を確認します。
AutoCADでは「線種管理」から必要な線種をロードすることで、破線や点線を利用できるようになります。
具体的には、AutoCADのコマンドラインで「LINETYPE」または「LT」と入力し、線種管理画面から必要な線種を読み込みます。その後、対象の線に正しい線種を割り当てます。
変換ソフトや変換方法による違い
Jw_cadからAutoCADへの変換方法によっても、線種の保持状態は変わります。
例えば、JWWファイルを直接DWGへ変換する場合と、一度DXF形式を経由する場合では、変換結果が異なることがあります。
大量の図面を扱う場合は、変換後にすべて手修正するのは大変なため、使用する変換ツールの設定で「線種を保持する」「Jw_cad線種をAutoCAD線種へ変換する」といった項目がないか確認すると効率的です。
大量の電気図面を変換する場合の効率的な対策
図面枚数が多い場合、1枚ずつ線種を修正する方法は現実的ではありません。そのため、変換ルールを決めて一括処理することがおすすめです。
例えば、Fケーブル用の線種をAutoCAD側で専用レイヤーや専用線種として設定しておけば、変換後にまとめて修正できます。
また、印刷前には必ず代表的な図面を数枚確認し、線種や文字サイズ、レイヤー状態が正しく表示されるかチェックすることが重要です。
線種が正しく表示されない場合の確認項目
変換後に点線が表示されない場合は、以下の項目を確認すると原因を特定しやすくなります。
- AutoCAD側に必要な線種がロードされているか
- 対象の線が正しい線種設定になっているか
- 線種尺度(LTSCALE)が適切か
- 変換時に線種情報が失われていないか
特にAutoCADでは線種尺度が合っていないと、破線が表示されず実線のように見える場合があります。
まとめ
Jw_cadからAutoCADへ電気図面を変換した際にFケーブルなどの点線が実線になる原因は、主に線種情報の互換性の違いによるものです。
対策として、変換前のJw_cad側で線種を確認し、AutoCAD側で線種設定や尺度を調整することが重要です。大量の図面を扱う場合は、変換ルールやレイヤー設定を整えることで修正作業を大幅に減らせます。

コメント