AutoCADでは、よく使う作図操作をカスタムコマンドとして登録することで作業効率を大幅に向上させることができます。特に正方形やA4枠、寸法付き長方形、構築線などをワンクリックで作成できるマクロは設計作業で非常に有効です。本記事では、具体的なコマンド作成方法と実用的な設定例を整理しています。
AutoCADのカスタムコマンドの基本仕組み
AutoCADでは、LISPやコマンドマクロ(.cuixや.pgp)を使うことで独自コマンドを作成できます。
特にシンプルな操作であれば、コマンドエイリアスや簡易マクロでも十分対応可能です。
例えば「LINE」「RECTANG」などの既存コマンドを組み合わせて自動化できます。
正方形作成コマンドの作成方法
正方形はRECTANGコマンドに長さ入力を組み合わせることで実現できます。
コマンド実行後に一辺の長さを1回入力し、その値を縦横に適用する形にします。
例えばLISPでは一度の入力でX・Y両方に同じ値を適用する処理が可能です。
A4サイズ長方形コマンドの作成(420×297)
A4サイズ専用コマンドは固定値を持つマクロとして設定できます。
左下点を指定後に420,297の座標を自動入力する構成にします。
例えば「A4」というコマンド名でRECTANG 0,0 420,297を実行する形が基本です。
寸法入力付き長方形コマンド
長方形の辺長をユーザー入力させる場合はLISPのgetdist関数を使用します。
入力された長辺・短辺を変数に格納し、その値でRECTANGを生成します。
例えば対話形式で「長さを入力してください」と表示させることが可能です。
HXL・VXL構築線コマンドの作成
構築線はXLINEコマンドを利用することで水平・垂直を指定できます。
HXLでは水平(Horizontal)、VXLでは垂直(Vertical)方向に固定します。
例えばHXLでは「_xline H」を実行し、基準点をユーザーに指定させます。
LISPによる実装例の考え方
複雑なカスタムコマンドはAutoLISPを使うことで柔軟に実装できます。
条件分岐や入力処理を組み合わせることで実用レベルのツール化が可能です。
例えば寸法付き矩形や自動構築線生成などはLISP化が最も安定します。
運用時の注意点
カスタムコマンドはバージョン依存や環境依存の問題が発生する場合があります。
特に社内標準化する場合はLISPファイルの管理と配布ルールが重要です。
例えばテンプレートDWGとセットで配布することで運用トラブルを防げます。
まとめ
AutoCADのカスタムコマンドは、マクロやLISPを活用することで作図作業を大幅に効率化できます。
正方形・A4枠・寸法付き長方形・構築線などは基本的な構文で十分に実装可能です。
用途に応じてシンプルなマクロとLISPを使い分けることが、安定した運用のポイントです。


コメント