Illustratorで「A3アートボードにA4トンボを設定して制作する」という指示を受けた場合、PDF書き出し時にどこまでを出力すべきか迷うことがあります。本記事では、トンボの扱い方やA4サイズだけを正しく書き出す方法、そしてA3で制作する理由について整理して解説します。
A3アートボードにA4トンボを使う理由
デザイン現場では、実際の仕上がりサイズ(A4)よりも大きいアートボード(A3)で制作することがあります。
これは余白やトンボ、塗り足しを安全に管理するためであり、印刷工程でのズレを防ぐ目的があります。
つまりA3は「作業スペース」、A4は「仕上がりサイズ」という役割分担になっています。
PDF書き出し時にトンボはどう扱われるのか
IllustratorのPDF書き出しでは、「トンボを含めるかどうか」を設定で選択できます。
トンボを含めれば印刷用データ、含めなければ仕上がりのみのデータとして出力されます。
通常、入稿用PDFではトンボ付き、確認用ではトンボなしが一般的です。
A4サイズだけを書き出すことは可能か
結論として、A4部分だけを切り出して書き出すことは可能です。
「裁ち落とし」や「トリムマーク基準」でPDFを書き出すことで、仕上がりサイズのみを出力できます。
また「アートボードごとに書き出し」を選択すれば、A4範囲だけのPDF生成も可能です。
作り直しは必要なのか
基本的には作り直しは不要です。
アートボードサイズやトンボ設定を変更することで、既存データのまま対応できます。
ただし、レイアウトが仕上がりサイズ基準で設計されていない場合は調整が必要になることがあります。
なぜA4制作なのにA3で作るのか
A3で制作する理由は、トンボ・塗り足し・ガイドなどの「印刷に必要な情報領域」を確保するためです。
特に商業印刷では、断裁ズレを前提にした設計が必須となるため、仕上がりより大きいサイズで作業します。
結果として、A4の完成品を正確に再現するためにA3が使われているという構造です。
まとめ
IllustratorではA3アートボード上でもA4部分のみをPDFとして書き出すことは可能です。
トンボの有無や書き出し範囲の設定によって、用途に応じた出力ができます。
作り直しは基本的に不要であり、印刷工程を前提とした設計思想を理解することが重要です。


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