Unixは本当に1969年に開発されたのか?32bit CPUとUnix時間の誤解を解説

Unix系

Unixの歴史や起源については誤解が多くあります。「Unixは1969年に開発された」という説と、32bit CPUやUnix時間(1970年1月1日起算)との関連を混同している方も少なくありません。本記事ではUnixの開発年とCPU仕様、Unix時間の起点について整理します。

Unixの最初の開発

Unixは1969年にAT&Tのベル研究所でケン・トンプソンとデニス・リッチーを中心に開発が始まりました。当初はPDP-7という7bitから16bit程度の小型コンピュータ上で動作していました。

この時点では32bit CPUは存在しておらず、Unix自体は32bit CPU専用ではありませんでした。つまりUnixの開発開始は32bit CPUの登場より前の話です。

Intel 8008と8bit CPUの登場

Intel 8008は1972年に登場した8bit CPUであり、PDPシリーズなどのミニコンと比較すると個人向けや商用小型コンピュータに近い性能でした。

Unixが初めて登場した1969年当時は、こうした8bit CPUはまだ存在せず、Unixは16bit PDP-7で動作していた点に注意が必要です。

Unix時間(1970年1月1日起算)とは?

Unix時間(Epoch)は1970年1月1日0時0分0秒UTCを基準に秒単位で計算されます。これはUnixシステムにおける時刻管理の便宜上の起点であり、Unixの開発年とは直接関係ありません。

32bit整数でUnix時間を扱うのはシステム設計上の制約であり、Unixが開発された1969年より後に考案されたものです。

まとめ

結論として、Unixは1969年に開発が始まったのは事実です。当時は32bit CPUは存在せず、PDP-7などの16bitミニコン上で動作していました。Unix時間が1970年1月1日を起点としているのは、Unixの設計上の便宜によるものであり、Unixの開発年と混同する必要はありません。

したがって、「Unixは32bit CPU登場後に開発されたのでは?」という疑問は、Unixの歴史とUnix時間の基準を誤解していることが原因です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました