OpenToonzでは、読み込んだ動画素材を変形させて、背景のテレビ画面や空中ホログラムのように配置する演出が可能です。いわゆる「疑似板ポリ」的な使い方で、アニメ制作やMV風演出にもよく使われます。ここでは、OpenToonzで動画を読み込み、パースを付けて画面にはめ込む方法や、便利な機能、参考になる考え方をわかりやすく解説します。
OpenToonzで動画を読み込む基本手順
まずは動画素材をOpenToonz内に取り込みます。OpenToonzはMP4を直接扱うよりも、連番画像化して使う方が安定するケースが多いです。
一般的には以下の流れになります。
- 動画をPNG連番に変換
- OpenToonzの「Load Level」で読み込む
- XsheetまたはTimelineに配置
FFmpegやAfter Effectsなどで連番PNG化すると扱いやすくなります。
疑似板ポリ風に動画を配置する方法
OpenToonzでは3Dオブジェクトのような本格板ポリではなく、「画像や動画を変形してそれっぽく見せる」方法が主流です。
特に使われるのが以下の機能です。
| 機能 | 用途 |
|---|---|
| Animate Tool | 位置・回転・拡大縮小 |
| Perspective Distort FX | 遠近感を付ける |
| Plastic Tool | 一部変形 |
| Mesh Warp | 自由変形 |
例えば背景にあるテレビ画面へ動画を貼る場合、Perspective Distort FXで四隅を調整し、画面の角度に合わせて動画を歪ませます。
これによって、ただ平面に貼っただけではなく、「奥行きがあるディスプレイ」に見せることができます。
SF風の空中ディスプレイ演出を作るコツ
SF作品のようなホログラム演出は、動画素材そのものよりも「合成」と「発光感」が重要になります。
OpenToonzでは以下のような組み合わせがよく使われます。
- ScreenやAdd合成
- Glow FX
- Blur FX
- 透明度調整
- 青系・シアン系の色調補正
例えば、空中に浮かぶニュース画面を作る場合、動画レイヤーへGlow FXを追加し、不透明度を70%程度にするとホログラム感が出ます。
さらに少しノイズを入れるとSF感が強くなります。
パース付き動画を自然に見せるポイント
初心者がやりがちなのが、「動画だけを変形して背景と合っていない」状態です。
自然に見せるためには以下を意識すると効果的です。
- 背景の消失点に合わせる
- 動画の明るさを背景に合わせる
- ぼかし量を背景と統一する
- カメラ移動時は動画側も追従させる
特にテレビ画面演出では、背景側の光源や角度に合わせるだけでかなりリアルになります。
OpenToonzで便利なFXノード構成例
OpenToonzのFX Schematicを使うと、動画演出をかなり細かく制御できます。
よくある構成例は以下です。
動画素材 → Perspective Distort → Glow → Blur → Composite
この構成だけでも、近未来風モニター演出がかなり作りやすくなります。
また、複数の動画を重ねることで、情報量の多いUI演出も可能です。
参考になる動画や学習キーワード
YouTubeでは、OpenToonz単体よりも「2Dコンポジット」や「パース変形」で探すと参考動画が見つかりやすいです。
おすすめ検索キーワードは以下です。
- OpenToonz Perspective Distort
- OpenToonz FX Tutorial
- OpenToonz compositing
- OpenToonz hologram effect
- OpenToonz monitor screen effect
また、After Effectsの「スクリーン置き換え」系動画も考え方はかなり近いため参考になります。
OpenToonzでできる範囲と限界
OpenToonzでも疑似板ポリ風演出は十分可能ですが、本格3D空間で自由に動画を貼りたい場合はBlenderとの併用もよく行われます。
OpenToonzは「2Dアニメ寄りの演出」に強く、Blenderは「本格3D配置」に強いという違いがあります。
そのため、アニメ背景のテレビ画面程度ならOpenToonz単体で十分ですが、カメラが大きく回り込む演出ではBlenderの方が作りやすいケースもあります。
まとめ
OpenToonzでは、動画素材を読み込んでPerspective DistortやFXを使うことで、背景のテレビ画面や空中ディスプレイのような疑似板ポリ演出を作ることができます。
特に「Perspective Distort」「Glow FX」「Composite」を組み合わせると、SF風のモニター演出がかなり作りやすくなります。
まずは短い動画素材を使って、画面にはめ込む練習から始めると理解しやすいでしょう。


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