ChatGPTを使っていると、「もっともらしいけれど実は間違っている情報」が返ってくることがあります。これはAI分野では一般的に「ハルシネーション」と呼ばれています。完全にゼロにすることは難しいですが、プロンプトや設定を工夫することで、かなり精度を上げることが可能です。この記事では、ChatGPTに嘘をつかせにくくするための具体的な設定方法や、実際に使いやすいプロンプト例を初心者向けにわかりやすく解説します。
ChatGPTが「嘘」をつく理由とは?
まず知っておきたいのは、ChatGPTは「知っている情報を検索して返す」のではなく、「文章として自然な続きを予測している」という点です。
そのため、情報が曖昧な場合でも、空白を埋めるようにもっともらしい内容を生成することがあります。
つまり、悪意で嘘をついているわけではなく、「自信ありげに間違えることがある」のがAIの特徴です。
最初に設定したい基本プロンプト
ChatGPTに誤情報を減らしてもらうには、最初にルールを指定する方法が有効です。
例えば以下のようなプロンプトがよく使われます。
「不明な場合は推測せず、わからないと答えてください。根拠が曖昧な場合はその旨を明記してください。事実と推測を分けて説明してください。」
これだけでも回答の傾向はかなり変わります。
実際によく使われる「嘘を減らす」プロンプト例
より精度を上げたい場合は、具体的な条件を追加します。
情報確認を重視する例
「回答する前に内容を再確認してください。確証がない場合は『不確実です』と明記してください。」
ソース重視の例
「可能な限り根拠や出典を示してください。推測で補完しないでください。」
初心者向けの安全設定例
「事実のみを優先し、推測や創作を避けてください。不明点は『情報不足』と回答してください。」
これらは組み合わせても使えます。
「カスタム指示」を使うと毎回入力しなくて済む
毎回同じプロンプトを書くのが面倒な場合は、ChatGPTの「カスタム指示(Custom Instructions)」機能を使う方法があります。
設定場所の例
- ChatGPT右上のプロフィールを開く
- 「設定」を選択
- 「カスタマイズ」や「カスタム指示」を開く
- AIへの指示を書き込む
例えば以下のように設定しておくと便利です。
「不明な内容を推測で補完しないでください。事実と推測を分け、根拠が弱い場合はその旨を明記してください。」
これで毎回の会話に反映されやすくなります。
完全に「嘘ゼロ」にはできない理由
ただし、重要なのは「どんなプロンプトでも100%間違いを防げるわけではない」という点です。
特に以下のケースでは誤情報が出やすくなります。
- 最新ニュース
- 専門性が高い分野
- 曖昧な質問
- 存在しない人物や商品
- 法律・医療・投資の詳細
そのため、重要な内容は最終的に公式情報で確認する必要があります。
「嘘を減らす質問の仕方」も重要
実は、質問の仕方でも精度はかなり変わります。
悪い例
「おすすめ教えて」
良い例
「2026年時点で日本国内で利用可能なサービスに限定して、公式情報ベースで教えてください。」
条件を具体的にすると、AI側も曖昧な補完をしにくくなります。
「自信満々な誤答」に注意する
ChatGPTで特に注意したいのが、「断定口調なのに間違っているケース」です。
例えば存在しない本やURL、架空の法律名などを自然に作ることがあります。
口調が自然だからといって、必ず正しいとは限りません。
そのため、以下の癖をつけると安全です。
- 重要事項は検索確認する
- 公式サイトを見る
- 複数ソースで比較する
- 数字や法律は特に再確認する
Web検索対応AIを使う方法もある
最近のAIはWeb検索機能を組み合わせているものもあります。
検索機能付きAIでは、比較的新しい情報やソース付き回答が得やすくなります。
ただし、検索機能付きでも誤読や誤解釈は起こり得るため、完全ではありません。
おすすめの実用プロンプトまとめ
| 用途 | おすすめ指示 |
|---|---|
| 誤情報対策 | 「不明な場合はわからないと答えてください」 |
| 根拠重視 | 「出典や理由も説明してください」 |
| 推測防止 | 「推測で補完しないでください」 |
| 確認重視 | 「回答前に再確認してください」 |
まとめ
ChatGPTに完全に嘘をつかせない方法は現時点では存在しませんが、プロンプトやカスタム指示を工夫することで、誤情報やハルシネーションをかなり減らすことは可能です。特に「不明なら不明と言う」「推測を避ける」「根拠を示す」といったルールを先に設定するのが効果的です。重要な情報ほど、AIの回答を鵜呑みにせず、公式情報や複数ソースで確認する習慣を持つことが大切です。


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