VALORANTで「This build of Vanguard requires HVCI enabled」という表示が出て起動できない場合、原因はWindowsのセキュリティ機能(HVCI/メモリ整合性)とVanguard(VALORANTのアンチチート)が正しく動作していないことが多くあります。この問題の背景と、互換性のないドライバーによるブロックを解消するための手順について解説します。
エラーの仕組みとHVCIとは
VALORANTのアンチチートシステム「Riot Vanguard」は、Windowsのセキュリティ機能であるHVCI(Hypervisor‑Protected Code Integrity)もしくはメモリ整合性を利用してシステムを保護し、チート行為を防ぐ仕組みを持っています。Vanguardはこの機能を必須としており、有効になっていない場合は起動時にエラーが出ます。[参照]
このエラーは単に設定がオフな場合もありますが、Windows側でメモリ整合性を有効化しようとしても、互換性のないドライバーがあると有効化できないことが多いです。特に古いドライバーや他のアンチチート関連のドライバーが引っかかることがあります。
HVCI/メモリ整合性の有効化手順
まずは基本ですが、HVCIを有効にするために以下の手順で進めます。Windowsの「設定」から「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「デバイスセキュリティ」→「コア分離の詳細」を開き、「メモリ整合性」をオンにします。オンにしたら再起動します。[参照]
ただし、互換性のないドライバーがあるとこの段階でオンになりません。この時にはドライバーの確認・削除が必要になります。
互換性のないドライバーへの対処法
Windowsが「互換性のないドライバー」として示すものは、メモリ整合性を有効化する際にブロックする原因です。代表的には、アンチチート関連(例: xhunter1.sys は他ゲーム向けのアンチチートに関係します)や古いドライバーが含まれます。[参照]
この場合、該当するドライバーを使っているソフトウェアをアンインストールし、PCを再起動してから再度メモリ整合性を有効にしてみましょう。また、ドライバーが特定できない場合は、Windowsの[cfg /scannow]などではなく、該当ソフトウェアごと削除した方が確実です。
BIOS(UEFI)側の設定確認
HVCIはCPUの仮想化機能を利用するため、BIOS(UEFI)の設定を確認する必要があります。Intel CPUの場合は「Intel Virtualization Technology(VT‑x)」、AMD CPUの場合は「SVM Mode」を有効化します。仮想化が無効だと、Windows側でHVCIを有効にするオプション自体が正しく機能しないことがあるためです。[参照]
加えて、セキュアブートやTPM 2.0などのセキュリティ設定を有効化しておくと、仮想化環境の整合性が高まり、HVCIが安定して動作します。UEFIとSecure Bootの確認も合わせて行いましょう。[参照]
初期化は本当に必要?最終手段の判断
多くの場合、上記の設定やドライバー削除で解決できることが多いため、PCの初期化は最終手段です。初期化を行う前に、以下のポイントを確認・実行しておきましょう。
・Windows Updateを最新にする
・全ドライバーを公式サイトから最新化
・BIOSを最新にアップデート(メーカーサイト参照)
・互換性のありそうなドライバーを手動で削除
これでも改善しない場合のみ、データをバックアップして初期化を検討するのが安全です。
まとめ:HVCIエラーの解決ステップ
「This build of Vanguard requires HVCI enabled」エラーは、VALORANT側の要求するWindowsのセキュリティ機能が正しく動作していないことが原因です。まずはWindows側で仮想化とHVCIを有効にする設定を進め、それでもブロックされるドライバーを確認・削除し、BIOS設定を見直します。
PCの初期化は最後の手段として、まずは上記の手順で対応することをおすすめします。これらを実施することで、VALORANTの起動要件を満たす環境を整え、ゲームをプレイできるようになります。


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