CiscoパケットトレーサーでGREトンネルを設定しているが、トンネルIPに対する疎通ができない場合、いくつかの要因が考えられます。この記事では、その原因と解決策を詳しく解説します。
GREトンネルの基本設定とLoopbackインターフェース
GRE(Generic Routing Encapsulation)トンネルは、2つのネットワーク間でデータをカプセル化して送信する技術です。Ciscoルーターの設定で、R1とR3間にGREトンネルを作成する場合、送信元と宛先をLoopbackインターフェースに設定することが一般的です。これにより、物理インターフェースがダウンしても、トンネルが安定する利点があります。
トンネルUPでも疎通できない場合の原因
トンネルが「UP/UP」と表示されても、トンネルIPに対する疎通ができない場合、以下の点を確認することが重要です。
- ルーティングの設定:GREトンネルを使用するためには、R1とR3の間に適切なルーティング設定が必要です。特に、Loopbackインターフェース間のルートが存在しない場合、パケットがルーティングされずに疎通できません。
- アクセスリストの確認:アクセスリスト(ACL)がGREトンネルのパケットをブロックしている可能性があります。特に、トンネルの送信元または宛先インターフェースにアクセスリストが適用されている場合、トンネルパケットが遮断されることがあります。
- IPアドレスの設定ミス:LoopbackインターフェースのIPアドレスが正しく設定されているか、サブネットが一致しているか確認しましょう。間違ったIPアドレス設定が疎通できない原因となります。
トラブルシューティングのステップ
GREトンネルの疎通が取れない場合は、次のステップで問題を切り分けることができます。
1. ルーティングテーブルの確認
R1とR3のルーティングテーブルを確認し、Loopbackインターフェースに対するルートが正しく存在しているかをチェックします。`show ip route`コマンドを使用して、ルーティング情報を確認しましょう。
2. GREトンネルのステータス確認
GREトンネルのインターフェースステータスが「UP/UP」であることを確認します。もし「UP/DOWN」になっている場合、物理的な接続やIP設定に問題がある可能性があります。
3. トンネルインターフェースの設定確認
トンネルの送信元と宛先に指定したLoopbackインターフェースの設定を再度確認します。インターフェースが正しく有効化されていること、IPアドレスが一致していることを確かめましょう。
アクセスリストの設定と確認
GREトンネルが正常に動作しない原因として、アクセスリスト(ACL)によるブロックが挙げられます。特に、トンネルパケットが通過するインターフェースに適用されたACLがGREパケットを遮断している場合、疎通ができません。`show access-lists`コマンドを使用して、関連するアクセスリストがトンネルパケットをブロックしていないかを確認します。
まとめ
GREトンネルが「UP/UP」でも疎通できない場合、ルーティング設定、IPアドレスの確認、アクセスリストの適用状況などをチェックすることが重要です。これらを確認しても問題が解決しない場合は、再度設定を見直すか、シミュレーション環境で動作を確認してみてください。


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