Microsoft Accessでデータ入力フォームを作成する際、フォームのタブオーダーやボタンの動作に関して意図した動きを実現するためには、少し工夫が必要です。特に、Enterキーを押下した際にレコードが不完全なまま次のレコードに移動してしまう問題を解決したい場合、どのような制御が必要でしょうか?この記事では、登録ボタンの追加や、タブオーダーの最後のフィールドでの動作制御方法について説明します。
Enterキーで次のレコードに進まないように制御する方法
Accessのフォームでは、データ入力後にEnterキーを押すことで次のレコードに進んでしまうことがあります。この動作を制御するためには、フォームの入力フィールドに対して、Enterキーを無効化するか、代わりに特定のアクション(例えば「登録ボタン」のクリック)を行うように設定する必要があります。
フォーム上でEnterキーを押した際に、次のレコードに進まないようにするためには、フィールドのイベントである「KeyDown」や「KeyPress」を使用して、Enterキーの動作を無効化する方法が一般的です。
Private Sub LastField_KeyDown(KeyCode As Integer, Shift As Integer)
If KeyCode = vbKeyReturn Then
KeyCode = 0
End If
End Sub
上記のコードを入力フィールドの「KeyDown」イベントに追加することで、Enterキーが押された際の動作を無効にし、次のレコードに移行しないようにできます。
登録ボタンを使ってレコードの保存を制御する方法
フォームに新たに「登録ボタン」を追加し、そのボタンがクリックされるまでデータがレコードとして保存されないように制御することもできます。これにより、オペレータが意図的にデータを保存したタイミングで次のレコードに進むことができます。
登録ボタンを作成した後、ボタンクリックイベントでレコード保存の処理を実行します。これにより、ユーザーがボタンをクリックするまでデータがレコードとして保存されることはありません。
Private Sub RegisterButton_Click()
If IsNull(Me.Field1) Or IsNull(Me.Field2) Then
MsgBox "データが不完全です。すべてのフィールドを入力してください。"
Exit Sub
End If
DoCmd.GoToRecord , , acNewRec
MsgBox "レコードが保存されました。"
End Sub
このコードは、必要なフィールドが入力されていない場合にエラーメッセージを表示し、すべてのフィールドが入力されている場合に新しいレコードを作成します。
タブオーダーの最後のフィールドにカーソルを戻す方法
タブオーダーの最後のフィールドでEnterキーを押した後、カーソルを最初のフィールドに戻すには、フォームの「LostFocus」イベントを使用して制御することができます。
以下は、タブオーダーの最後のフィールドにカーソルを戻すためのコード例です。
Private Sub LastField_LostFocus()
Me.FirstField.SetFocus
End Sub
これにより、タブオーダーの最後のフィールドでEnterキーを押すと、カーソルが自動的に最初のフィールドに戻り、次のレコードに移動することなく、同じレコードに留まることができます。
まとめ
Accessのフォームでデータ入力の際に、Enterキーによる次レコードへの移動を防ぎ、オペレータが登録ボタンをクリックするまで次のレコードに進まないようにするための制御方法について紹介しました。これらの方法を活用することで、ユーザーが意図しないデータの移行や不完全なデータ保存を防ぐことができます。また、タブオーダーの最後のフィールドからカーソルを戻す方法も紹介しました。これらの制御を使うことで、より効率的かつ正確なデータ入力が実現できます。


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