プリントパックでA4サイズの冊子を作成する際に、トンボが消えてしまうという問題は多くのデザイナーや印刷業務に関わる方が直面する悩みです。この問題の原因と解決策について詳しく説明します。
1. トンボが消える原因とは?
トンボ(裁ち落としマーク)が消えてしまう原因は、主にPDFの書き出し時の設定に関係しています。特に、Adobe Illustratorや他のデザインソフトからPDFに書き出す際、設定が適切でないとトンボが正しく表示されないことがあります。
以下のような原因が考えられます。
- 書き出し時に「トンボの作成」オプションが選ばれていない。
- トンボの位置やサイズが適切でない。
- 保存時に「PDF/X-1a」などの規格に合った形式で保存していない。
2. Illustratorでの正しいトンボの設定方法
Adobe Illustratorでトンボをつける場合、以下の手順で正しく設定することができます。
- 「ファイル」メニューから「別名で保存」を選択し、PDF形式で保存。
- 「Adobe PDFプリセット」で「[高品質印刷]」や「PDF/X-1a:2001」を選択。
- 「トンボ」セクションで「裁ち落としマーク」や「トンボ」を選択し、トンボがページ外に出るように設定。
- 「塗り足し」の設定を確認し、適切な塗り足しサイズを指定。
- 「圧縮設定」や「透明度の設定」を確認し、適切な設定にする。
これにより、トンボがPDFに正しく表示され、印刷時にも問題が発生しません。
3. PDFの保存時の確認ポイント
PDFとして保存する際に、以下の設定も確認してみましょう。
- PDFの設定で「トンボ」を明示的に選択。
- 「塗り足し」も合わせて設定しておく。
- 出力形式をPDF/X-1aなどの印刷向けの形式に設定。
これらの設定をすることで、プリントパックでの入稿時にトンボが消える問題を回避することができます。
4. トンボが消える問題が解決できない場合
それでも問題が解決しない場合、プリントパックのサポートに問い合わせてみるのも一つの方法です。また、デザインソフトのバージョンや設定による問題も考えられるため、最新のソフトウェアを使用しているかも確認しましょう。
さらに、トンボが消える原因として、PDFの圧縮や最適化設定が影響することもあります。特に、PDFを圧縮してファイルサイズを小さくする際、トンボのデータが削除されることがあります。圧縮設定を見直すことも重要です。
5. まとめ
プリントパックでトンボが消える問題は、PDFの作成時や設定ミスが原因で発生することが多いです。Illustratorやその他のデザインソフトでの設定を適切に行い、保存時に「トンボ」や「塗り足し」を確認することが重要です。もし、問題が解決しない場合は、サポートに問い合わせて追加のアドバイスをもらいましょう。

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