Excelで複数のシートにまたがる同じセルの数値を集計したい場合、特定のシートを除外して集計する方法を知っておくと便利です。例えば、シートA、B、C、D、Eがあり、BとDを除いた合計を求めたい場合の解決方法について説明します。
1. シート間の集計方法と問題点
Excelでは、複数のシートをまたいで集計するために「3D参照」を使うことができます。しかし、この方法ではすべてのシートが集計に含まれてしまい、特定のシートを除外することができません。Shiftキーを使ってシートを選択する方法もありますが、この方法ではシートCも含まれてしまうため、特定のシートを除外するには工夫が必要です。
では、どのようにして除外したいシートを集計から外すか、具体的な方法を見ていきましょう。
2. INDIRECT関数を使った集計方法
シートを除外した集計を行うには、`INDIRECT`関数を使用する方法があります。`INDIRECT`関数は、シート名とセル参照を文字列として指定し、動的にセルを参照できるため、シートを除外して計算することができます。
例えば、シートA、B、C、D、Eの中でシートBとDを除外したい場合、次のような式を使います。
=SUM(INDIRECT('A'!B2), INDIRECT('C'!B2), INDIRECT('E'!B2))この方法で、シートA、C、EのB2セルの合計を求めることができます。必要に応じてシート名やセルの位置を調整してください。
3. シート名をリスト化して動的に除外する方法
さらに高度な方法として、シート名をリスト化し、動的に除外する方法があります。たとえば、集計したいシート名をリストにしておき、除外したいシート名をリストから外すことができます。
これを実現するためには、VBA（Visual Basic for Applications）を使って、シート名を参照して動的に集計するマクロを作成する方法もあります。この方法を使うと、手動でシートを選択することなく、除外するシートを自動的に指定することができます。
4. その他の方法：手動でシートを選択して集計する方法
もう一つの簡単な方法は、手動でシートを選んで集計する方法です。例えば、集計したいシートをCtrlキーやShiftキーで選択し、集計式を使って合計を計算することもできます。この方法はシートが少ない場合に有効ですが、シート数が多い場合には手動で除外するのが手間になります。
まとめ: シートを除外した集計方法
Excelで複数のシートにまたがる集計を行い、特定のシートを除外する方法として、`INDIRECT`関数を使った動的集計や、シート名をリスト化して除外する方法が有効です。また、手動でシートを選んで集計する方法もありますが、シート数が多い場合は効率的な方法を選ぶことをお勧めします。これらの方法を活用して、Excelでの集計作業をより効率的に行いましょう。
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