Excelでの循環参照エラーの原因とその対処法を解説します。特に、FOM出版製MOSのテキストEXCEL2019/365版のレッスン62で直面した問題に焦点を当て、基本料金のワークシートから会員料金のワークシートへ数式を入力する際の循環参照エラーについて説明します。
循環参照エラーとは
循環参照エラーは、セルの数式が自分自身を参照している場合に発生します。例えば、セルE4に「基本料金!E4*(1-会員料金!$I$1)」という数式を入力すると、Excelは「E4」の値を計算するために再度E4を参照しようとし、無限ループを引き起こします。このため、Excelは循環参照エラーを表示します。
解決方法1: 計算式の参照を見直す
循環参照を避けるために、数式内でセルE4を直接参照するのではなく、計算式の構造を変更することを検討しましょう。たとえば、別のセルに計算結果を保存し、その結果を参照する方法です。これにより、循環参照を避けることができます。
解決方法2: 「間接参照」関数を使用する
「INDIRECT」関数を使うことで、セルの参照を動的に変更できます。たとえば、数式の中で「INDIRECT」関数を使って別のセルを参照することで、循環参照の問題を回避できます。
解決方法3: データの入力順序を変える
数式を入力する際に、先に会員料金ワークシートのセルにデータを入力し、その後に基本料金ワークシートのデータを参照するように変更することでも、循環参照を防ぐことができます。
まとめ
Excelで循環参照エラーが発生した場合、数式の見直しや参照方法の変更が有効です。特に、間接参照関数を使用することで、循環参照の問題を回避できることが多いです。数式の参照方法に注意を払いながら作業を進めましょう。


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