MacBookでCADを使用して、最終的に3Dプリントを発注したいと考えている方へ。ここでは、無料で利用できるCADアプリケーションやソフトウェアを紹介し、3Dプリントへの対応方法も解説します。無料でも十分に機能を発揮するソフトを厳選しました。
1. 無料CADソフトの選択肢
MacBookでCADを使用するために、まず無料のCADソフトウェアを選ぶことが重要です。以下に代表的なものを紹介します。
- FreeCAD:完全無料でオープンソースの3D CADソフト。設計の複雑さにも対応しており、初心者にも使いやすいインターフェースが特徴です。Macでも問題なく動作し、3Dプリント対応のフォーマットでデータをエクスポートできます。
- TinkerCAD:Autodeskが提供する無料のオンラインCADツールで、ブラウザベースで使用できるため、インストール不要で手軽に使えます。特に3Dプリント向けのシンプルな設計には最適です。
- LibreCAD:2D CADに特化した無料ソフトで、設計した図面を印刷するだけでなく、基本的な3Dモデリングにも対応しています。
これらのソフトはMacに対応しており、無償で利用できるため、まずは試してみることをおすすめします。
2. 無料で使用できる3Dモデリングツール
3Dプリントを前提にした設計には、特に3Dモデリングに強いツールを選ぶことが大切です。次に紹介するツールは、簡単に3Dデータを作成でき、3Dプリント向けのフォーマットにも対応しています。
- Blender:無料で高機能な3Dモデリングソフト。アニメーションやレンダリング機能も豊富で、3Dプリント向けに設計を進めることができます。少し学習が必要ですが、非常に強力なツールです。
- SketchUp Free:3Dモデリングに特化したツールで、直感的に設計ができ、初心者にも扱いやすいです。3Dプリント向けのデータも作成可能です。
これらのツールは、直感的に操作できるものから高機能なものまで様々ですが、すべて無料で利用可能で、3Dプリントに必要なデータを簡単に作成できます。
3. 3Dプリント対応のファイル形式について
3Dプリントを行うためには、特定のファイル形式でデータをエクスポートする必要があります。最も一般的な形式は以下の通りです。
- STL(Standard Triangle Language):ほとんどの3Dプリンタでサポートされているファイル形式で、3Dプリントには最適です。
- OBJ:3Dデータの保存に広く使われ、テクスチャや色を保持できるため、3Dプリント以外にも使用されます。
- AMF:新しい形式で、複数の材料やカラーをサポートしています。
ほとんどの無料CADツールや3Dモデリングツールは、これらの形式でデータをエクスポートできるため、3Dプリントへの準備が整います。
4. 3Dプリントサービスへのデータ送信
設計した3Dモデルを3Dプリントサービスに送信する方法は簡単です。オンラインの3Dプリントサービスにデータをアップロードし、プリントを依頼することができます。以下のサービスが人気です。
- Shapeways:高品質な3Dプリントサービスを提供しており、多くの材料や仕上げオプションがあります。
- Sculpteo:オンラインでの3Dプリントサービスで、複数の材料や仕上げ方法を選べます。
- i.materialise:さまざまな材料とプリントオプションを提供する3Dプリントサービスです。
これらのサービスでは、STLファイルなどをアップロードすることで、簡単に3Dプリントを依頼できます。
まとめ
MacBookで無料でCADを使用し、最終的に3Dプリントを発注するためのツールやサービスについて解説しました。FreeCADやTinkerCAD、Blenderなど、初心者でも扱いやすく、3Dプリント向けのデータ作成が可能なソフトを活用することで、スムーズに作業を進めることができます。必要なファイル形式でデータを作成し、3Dプリントサービスを利用することで、高品質な製品を手に入れることができるでしょう。


コメント