Windows 11環境でVSコードを使用し、TEX Live 2025をインストール後にLaTeX文書をコンパイルできない場合、特に「構成’(windows)起動’が’launch.json’内にありません」といったエラーが発生することがあります。この記事では、その原因と解決策について詳しく説明します。
VSコードでLaTeX文書がコンパイルできない原因
エラーメッセージ「構成’(windows)起動’が’launch.json’内にありません」というのは、VSコードでLaTeX Workshop拡張を使ってコンパイルしようとした際に、適切な起動構成が設定されていないことが原因です。この問題は、主にVSコードの設定ファイルである`launch.json`が正しく設定されていない場合に発生します。
また、LaTeX Workshopが適切に動作するためには、LaTeXのコンパイラが正しくインストールされ、環境変数が適切に設定されている必要があります。
解決策:launch.jsonの設定
VSコードでLaTeXをコンパイルするためには、`launch.json`という設定ファイルに正しいコンパイル設定を追加する必要があります。これにより、VSコードがコンパイルする際にどのコマンドを使用するかを指定できます。
具体的には、以下の手順で`launch.json`を設定します。
- VSコードを開き、「.vscode」フォルダ内に`launch.json`ファイルを作成します。
- `launch.json`ファイルに、LaTeXのコンパイルに必要なコマンドを記述します。
- 例えば、以下のような設定を追加します:
{
"version": "0.2.0",
"configurations": [
{
"name": "LaTeX Workshop",
"type": "latex",
"request": "launch",
"command": "pdflatex",
"args": ["-interaction=nonstopmode", "-output-directory=./out"]
}
]
}
この設定により、`pdflatex`を使用してコンパイルが実行されるようになります。
その他の確認ポイント
VSコードの設定に加えて、以下のポイントも確認しましょう。
- LaTeX Workshopのインストール状況: LaTeX Workshopがインストールされていない場合、VSコード内でLaTeXのコンパイルができません。拡張機能がインストールされていることを確認してください。
- TEX Liveのインストール確認: TEX Live 2025が正しくインストールされているかを確認します。インストールが完了していない場合、コンパイルが失敗する原因になります。
- 環境変数の設定: TEX Liveのインストール後、`PATH`環境変数にTEX Liveのbinディレクトリを追加する必要があります。これにより、VSコードからコマンドを直接実行できるようになります。
まとめ
「構成’(windows)起動’が’launch.json’内にありません」というエラーは、VSコードの設定ファイルである`launch.json`が適切に設定されていないことが原因です。正しい設定を追加することで、この問題を解決できます。また、LaTeX WorkshopのインストールやTEX Liveの環境設定が整っていることも確認しましょう。これらの手順を踏むことで、VSコードを使用してLaTeX文書を問題なくコンパイルできるようになります。


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