RTX830を使ったVPN接続設定で、社外PCから社内NASにアクセスする際に、ユーザごとに固定IPを割り振る方法について解説します。特に、DHCP予約設定を使ってIPアドレスを固定する方法や、CLIでの設定手順を詳しくご紹介します。
1. RTX830のVPN接続設定とは
RTX830は、リモートアクセスVPN機能を提供しており、外部から社内ネットワークに安全にアクセスすることができます。社外PCが社内NASにアクセスするために、VPN接続を設定する際、ユーザーごとに固定IPアドレスを割り当てることができます。
これにより、社外PCが常に同じIPアドレスで接続されるため、NASやファイアウォール設定などでアクセス制限を管理する際に便利です。
2. 固定IPの設定方法
RTX830では、VPN接続時にIPアドレスを固定するための設定がいくつかあります。まず、DHCPスコープでアドレスを割り振るのではなく、ユーザーごとに静的なIPを割り当てることが必要です。
以下は、CLIを使用してVPN接続の際に固定IPを割り当てる方法の基本的な流れです。
- 「ユーザー設定」を開き、各ユーザーに対して特定のIPアドレスを割り当てます。
- CLIでユーザーごとのIPアドレス設定を行います。
- 設定したIPが正しく割り振られるか確認します。
3. DHCP予約設定の確認と手順
もし、手動でIPを設定せずにDHCP予約を使用したい場合、RTX830のGUIから簡単にDHCP予約設定を行うことができます。この場合、VPN接続後にユーザーのMACアドレスを基にIPアドレスを固定することが可能です。
具体的な手順は以下の通りです。
- 「DHCP設定」にアクセス
- 「DHCP予約」リストに、固定したいPCのMACアドレスとIPアドレスを入力します。
- 設定を保存し、VPN接続後にIPが固定されていることを確認します。
4. CLIを使った設定例
CLIを使用することで、より詳細な設定が可能です。以下のコマンドを使って、VPN接続時に静的なIPをユーザーごとに割り当てることができます。
user ip 192.168.1.100
このコマンドで、特定のVPNユーザーにIPアドレスを固定することができます。CLIの使い方に関しては、RTX830の公式マニュアルを参照することをお勧めします。
5. トラブルシューティング
もし、VPN接続時に物理アドレス(MACアドレス)が表示されない場合、VPN接続前に一度接続された状態でPCのネットワーク設定を確認し、物理アドレスが確認できるかどうか確認してみてください。もしそれでも解決しない場合は、RTX830の設定を再確認し、CLIで直接設定を行うことをお勧めします。
まとめ
RTX830でVPN接続を設定し、ユーザーごとに固定IPを割り振る方法について解説しました。DHCP予約を使用する方法とCLIを使った手動設定の2通りがあります。ユーザーごとのIP管理が必要な場合は、固定IPの設定を行い、セキュアなネットワークアクセスを実現しましょう。


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