UnityでMoveTool、RotateTool、ScaleToolを使ってオブジェクトを操作する際、動きが1単位や15度、4単位ずつしか変わらない場合があります。これが原因で作業がしづらいと感じることがあるでしょう。この記事では、この問題を解決する方法を解説します。
問題の原因とツール設定の確認
UnityのMoveTool、RotateTool、ScaleToolでオブジェクトの移動、回転、スケールが特定の単位ずつしか変わらない場合、主に以下の原因が考えられます。
- スナップ設定: ツールには「スナップ」という機能があり、これが有効になっていると、オブジェクトが指定された単位でしか移動、回転、拡縮しません。
- グリッドスナップ: グリッドスナップが有効になっていると、オブジェクトがグリッドに沿って移動します。
- 操作の単位: 例えば、MoveToolでは「1単位」やRotateToolで「15度」など、指定された単位で操作されることがあります。
スナップ設定を解除または調整する方法
この問題を解決するためには、スナップ設定を無効にするか、必要に応じて設定を調整する必要があります。
- 移動のスナップを無効にする: MoveToolを使用中に「Ctrl」キー(Windows)または「Cmd」キー(Mac)を押しながら操作すると、スナップが無効になります。
- 回転のスナップを無効にする: RotateToolを使用している際、「Shift」キーを押しながら操作することで、回転のスナップを無効にできます。
- スケールのスナップを無効にする: ScaleToolを使用している場合も、同様に「Ctrl」や「Cmd」キーを押しながら操作すると、スナップが無効になります。
スナップ設定をカスタマイズする
スナップ機能を完全に無効にするのではなく、適切にカスタマイズすることで、より柔軟にオブジェクトを操作できます。
- スナップ設定を調整する: Unityのメニューから「Edit」→「Preferences」→「Snap Settings」を開き、スナップの間隔やスナップの有効化を調整します。これにより、スナップが適用される単位を自分の作業に合わせて変更できます。
- グリッドスナップの解除: グリッドに沿った移動が邪魔であれば、「Edit」→「Grid and Snap Settings」から、グリッドスナップを無効にすることもできます。
便利なショートカットキーを覚える
スナップ設定を素早く切り替えたい場合、ショートカットキーを覚えておくと便利です。例えば、Unityでは以下のキー操作でスナップ設定を切り替えることができます。
- 移動スナップ: 「Ctrl」+「Shift」+「D」で、移動のスナップを切り替えることができます。
- 回転スナップ: 「Ctrl」+「Shift」+「R」で回転のスナップを調整できます。
- スケールスナップ: 「Ctrl」+「Shift」+「S」でスケールのスナップを切り替えられます。
まとめ
UnityのMoveTool、RotateTool、ScaleToolでオブジェクトが1単位、15度、4単位でしか動かない問題は、主にスナップ設定が原因です。スナップ設定を無効にするか、適切に調整することで、より直感的に操作できるようになります。ショートカットキーを覚えることで、スナップ設定を素早く切り替え、作業を効率化できます。


コメント