PDF-XChange EditorでPDFを全画面表示していると、自動的にページがめくられる現象が発生することがあります。これは「自動スクロール」とは異なり、プレゼンテーション設定やPDFファイル側のスクリプトによってページ送りが制御されている場合に起こります。この記事では、この自動ページめくりを無効にする方法を詳しく解説します。
なぜPDFが自動的にページをめくるのか
PDF-XChange Editorでページが自動的にめくられる主な原因は、PDFファイル自体に「スライドショー(プレゼンテーション)設定」が埋め込まれているためです。これは、Adobe Acrobatなどで作成されたPDFに「全画面モード時にページ自動切替を行う」設定が付与されているケースで見られます。
一部の資料や商品カタログ、スライド資料などではこの設定が意図的に追加されており、Viewer側(PDF-XChange Editor)で無効化しない限り、自動めくりが発生します。
PDF-XChange Editorで自動ページめくりを無効にする手順
以下の手順で、自動ページめくりをオフにすることができます。
- PDF-XChange Editorを開き、メニューバーの「編集」→「環境設定」を開きます。
- 左側のメニューから「全画面表示」を選択します。
- 「全画面モードでドキュメントの自動ページ移動を許可する」のチェックを外します。
- 設定を保存して「OK」をクリックします。
この設定を無効化すると、全画面表示中にPDFファイルが自動的にページを送ることがなくなります。既に開いているファイルに対しても、次回以降の閲覧時には設定が反映されます。
特定のファイルだけ自動でページが切り替わる場合
もし、特定のPDFファイルのみ自動ページ送りが起こる場合は、そのファイル自体に「トランジション設定」または「JavaScriptによるページタイマー」が埋め込まれている可能性があります。
この場合は以下の方法を試してみましょう。
- メニューの「ドキュメント」→「プロパティ」→「追加設定」または「アクション」タブを確認し、「ページ表示時間」や「アニメーション設定」が含まれていないか確認します。
- もし設定が見つかれば、それを削除または無効にします。
これにより、ファイル固有の自動めくり設定を解除できます。
PDFの再保存で設定を解除する方法
上記の設定で解決しない場合、PDFを一度「印刷として保存」することで、自動ページめくりを削除することができます。
手順は次の通りです。
- PDF-XChange Editorで対象のPDFを開く。
- 「ファイル」→「印刷」を選択。
- プリンタとして「Microsoft Print to PDF」または「PDF-XChange Printer」を選択。
- 保存先を指定して新しいPDFとして保存。
この方法で作成された新しいPDFは、元のスクリプトやトランジション設定を含まないため、自動ページ送りが発生しなくなります。
まとめ:PDFの自動ページ送りはViewer設定で防げる
PDF-XChange Editorで発生する自動ページめくりは、全画面設定やPDF内部のスライド設定が原因です。「環境設定」から自動ページ送りを無効にするか、PDFを再保存して設定を取り除くことで解決できます。特に複数端末で同じファイルを閲覧する場合は、各端末の設定を統一しておくと安心です。
もし特定のPDFでのみ問題が再発する場合は、PDF作成元で設定されているスクリプトが影響している可能性があるため、別のViewerで確認するのも有効です。


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