FontForgeを使用してフォント作成を行う際、IllustratorからSVGファイルを取り込んだときに文字サイズやベースラインがズレてしまうことがあります。この記事では、FontForgeで文字のサイズを揃え、ベースラインを正確に調整する方法について詳しく解説します。
1. SVGファイルの取り込み時の注意点
まず、IllustratorからSVGファイルをFontForgeに取り込む際には、サイズやベースラインに影響を与える設定がいくつかあります。特に、SVGファイルのインポート時にサイズが変わったり、ベースラインがズレることがあります。
このようなズレを防ぐためには、Illustratorで作業する際に、各文字のサイズや位置を数値で正確に指定しておくことが重要です。Illustratorでのサイズ調整がしっかりと行われていれば、FontForgeでの調整が容易になります。
2. FontForgeでベースラインを揃える方法
FontForgeで文字のベースラインを正しく揃えるためには、まず文字の「ベースライン」を確認し、必要に応じて微調整を行います。FontForgeには「Metrics Window」という機能があり、ここでベースラインを確認したり、変更を加えることができます。
手順は次の通りです。
- FontForgeで該当する文字を選択します。
- 「Metrics Window」を開き、ベースラインが一致しているか確認します。
- 必要に応じて、位置を調整してベースラインを整えます。
3. 文字サイズの揃え方
文字サイズがズレている場合、FontForge内で直接数値を指定することができます。FontForgeでは、文字サイズや高さを数値で指定することができるため、Illustratorと同じ基準に合わせることが可能です。
具体的な手順は以下の通りです。
- FontForgeでフォントを開き、文字のサイズを選択します。
- ツールバーから「Metrics」→「Set Width/Height」を選び、数値を入力して調整します。
- 全ての文字に同じ数値を入力することで、文字サイズを統一できます。
4. 他の問題を避けるためのコツ
IllustratorからSVGファイルを取り込んだ際、デザインやレイヤーの構造が崩れることもあります。これを防ぐためには、SVGファイルを保存する前に以下の点を確認してください。
- 全てのレイヤーが正しく統合されているか確認する。
- 不要なオブジェクトやレイヤーが含まれていないかチェックする。
- 文字の配置やサイズが正しく設定されていることを確認する。
まとめ
IllustratorからFontForgeにSVGファイルを取り込む際にサイズやベースラインがズレてしまう問題は、適切な設定と数値指定で解決できます。FontForgeの「Metrics Window」を使用してベースラインを調整し、文字サイズも数値で指定して統一することで、完璧なフォントを作成することができます。Illustratorでの作業を正確に行い、FontForgeでの微調整を行うことで、フォント作成がスムーズになります。


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