最近、HDDの容量が予期せず減少している場合があります。特に、中古で購入したHDDや大容量のドライブでは、フォーマット後に容量が小さく認識されることがあります。この記事では、その原因と解決策について詳しく解説します。
1. HDDの容量が減少する理由
HDDの容量が減少する原因としては、パーティションが適切に割り当てられていない、MBR(Master Boot Record)形式でフォーマットされている、または古いファームウェアやドライバの問題が考えられます。特に、GPT(GUID Partition Table)形式に対応していない古いPCや、フォーマット時に不完全な設定がなされると、全容量が認識されないことがあります。
2. GPTでフォーマットされているか確認
まず、ディスクがGPT(GUID Partition Table)形式でフォーマットされているか確認しましょう。GPTは大容量ドライブ(2TB以上)に対応しており、これが原因で容量が認識されないことがあります。Windows 10で確認するには、「ディスクの管理」から該当ドライブを右クリックし、「プロパティ」から「ボリューム」タブを選択します。ここで「パーティションスタイル」が「GPT」であれば問題ありません。
3. 未割り当て領域を確認する
「ディスクの管理」で未割り当ての領域が存在する場合、そこを新しいパーティションとして割り当てることで解決できます。未割り当て領域がある場合、その部分にパーティションを作成して、フォーマットを行うことで残りの容量を利用できるようになります。未割り当ての領域が見つからない場合、パーティションの再設定が必要です。
4. コマンドプロンプトでの操作
コマンドプロンプトを使用してディスクの状態を確認し、必要に応じて修正する方法もあります。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「diskpart」コマンドを使用してディスクの状態を確認し、必要な操作(パーティションの削除・再作成など)を実行できます。
5. サードパーティツールでの解決
もし、上記の方法で問題が解決しない場合は、サードパーティのディスク管理ツールを利用することを検討してください。例えば、AOMEI Partition Assistantなどのツールを使用すると、未割り当て領域の修正やパーティションの拡張が簡単に行えます。
まとめ
HDD容量が減少する問題は、パーティション設定の不備やフォーマット形式の違いなど、さまざまな要因によって引き起こされます。ディスクの管理画面での確認やコマンドプロンプトを使用した修正、またはサードパーティツールを使うことで解決できることが多いです。正しい手順を踏んで問題を解決し、HDDの全容量を再認識させましょう。


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