SolidWorks 2022で溶接のトリムや延長を使用する際、重なり部分を削除する方法について解説します。特に、一方のみを削除する方法が必要な場合、交差で両方を削除する設定が思った結果を出さない場合の対策についても触れます。
1. 溶接トリム・延長の基本操作
SolidWorksでは、溶接部品のトリムや延長を行う際に、溶接の接合部分を適切に調整するためのツールが提供されています。通常、トリムを使用すると、接合部が選択された部分でカットされますが、複数のオブジェクトが重なると、どの部分が削除されるかが問題になります。
延長を使用する際にも同様の問題が生じ、望む結果を得るには設定を微調整する必要があります。重なる部分を意図した通りに削除するための方法を解説します。
2. 交差設定による削除方法
標準的なトリム・延長ツールを使用する場合、交差を選択すると、重なっている部分を両方とも削除してしまいます。この設定では、指定した範囲の両側がカットされてしまうため、片方のみを削除したい場合には注意が必要です。
もし、交差の選択がうまくいかない場合、設定の見直しやツールの使い方を工夫する必要があります。片側のみの削除には、個別にトリムをかける方法も検討できます。
3. 一方のみを削除する方法
重なった一方のみを削除したい場合、「溶接のトリム」機能を使って、適切なオプションを選択することができます。この方法では、必要な部分だけを削除し、もう片方の部分をそのまま保持できます。
また、「フィーチャーマネージャー」を使って特定のレイヤーを選択し、余分な部分だけを手動で調整する方法も有効です。これにより、不要な部分のみを削除することができます。
4. トリム・延長ツールの詳細設定を見直す
トリムや延長ツールの設定を詳細に見直すことで、問題を解決できる場合があります。特に、「トリム後の挙動」を設定するオプションを調整することにより、片方だけを削除するように変更できます。
また、トリムの際に設定されるカットオフ部分を明確に指定することで、より精度高く調整できます。これにより、交差で両方削除されてしまう問題を回避できます。
5. まとめ
SolidWorks 2022で溶接のトリム・延長を行う際、重なり部分を意図通りに削除するためには、ツールの設定やオプションの使い方に工夫が必要です。交差設定で両方削除される問題は、個別にトリムをかける方法や、ツール設定を見直すことで解決できます。これらの方法を試すことで、効率よく正確な編集を行えるようになります。


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