CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）で背景を透過した画像を保存しようとしても、切り取り操作を行うと白背景になってしまうことがあります。これは保存形式やレイヤーの設定、あるいは切り取り方法に原因があることが多いです。この記事では、透過を保ったまま切り抜く方法と注意点を詳しく解説します。
背景が白くなる主な原因
背景が透過されず白くなってしまう原因として、以下のようなケースがよく見られます。
- 背景レイヤーが「白背景」のままになっている
- 透過情報を保持しないファイル形式で保存している
- 切り取り時に「キャンバスの背景」が含まれている
このような設定のままだと、いくら透過設定をしても最終的に白背景で出力されてしまいます。
透過を維持したまま切り抜くための準備
透過状態を保つためには、まずキャンバスとレイヤーを適切に設定しておく必要があります。
- レイヤーの「用紙」レイヤーを非表示にする
- 背景を透明な状態で作業する
- 透過情報を保持するファイル形式（PNGなど）を使用する
特に「用紙」レイヤーをオフにすることを忘れると、白背景が残ってしまうので注意が必要です。
正しい切り抜き手順
透過背景を維持したまま画像を切り取るには、以下の手順が有効です。
- 選択ツールで切り取りたい範囲を選択
- 「編集」→「選択範囲を切り抜き」を選択
- 用紙レイヤーがオフになっていることを確認
- 「ファイル」→「別名で保存」→「PNG」を選択
このとき、ファイル形式をJPEGにしてしまうと透過が失われるため、必ずPNGまたは透過対応の形式を選びましょう。
レイヤー統合時の注意点
複数のレイヤーをまとめる場合も注意が必要です。統合の仕方によっては透過が維持されず白背景になってしまうことがあります。
- 「レイヤーを統合」を使う前に用紙レイヤーをオフにする
- 不要な背景レイヤーを削除する
- 透過部分がしっかり残っているかプレビューで確認
統合後に背景が白くなっていないか確認することで、保存時のトラブルを防ぐことができます。
おすすめの保存形式と設定
透過を活かしたまま切り抜いた画像を使いたい場合、以下の形式をおすすめします。
- PNG（透過情報を保持）
- PSD（Photoshop互換、レイヤー保持）
また、書き出し時には「透過を有効」にチェックが入っているかも確認してください。
まとめ
クリスタで背景を透過したまま切り取るには、「用紙レイヤーの非表示」「PNGなどの透過対応形式の使用」「正しい切り抜き手順」の3つがポイントです。保存形式やレイヤー設定を少し意識するだけで、きれいに透過された画像を活用できるようになります。
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