Mayaでキャラクターモデルを作成する際、特にセットアップやコントローラーの段階でシーンが重くなり、作業が進まなくなることがあります。これに対処するためには、シーンのパフォーマンスを向上させるいくつかの方法があります。
1. 不要な履歴を削除する
Mayaでは、オブジェクトに対する操作が履歴として記録されていきます。この履歴が多いとシーンが重くなる原因となります。履歴を削除するには、オブジェクトを選択し、右クリックメニューから「履歴の削除」を選ぶか、ショートカット「Shift + Alt + D」を使うことができます。
2. シェーディングを簡素化する
作業中は、シェーディングを簡素化することでシーンの描画負荷を減らせます。「Viewport 2.0」を使用して、リアルタイムでのプレビューを軽くする方法もあります。シェーディングを「Wireframe」や「Bounding Box」に変更することで、描画の負担を軽減できます。
3. 重いオブジェクトやコンポーネントの非表示
重いオブジェクトやコンポーネント(例えば、高ポリゴンのキャラクターや不要なコントローラーなど)は一時的に非表示にすることで、パフォーマンスが向上します。視覚的に不要なオブジェクトを非表示にすることで、作業をスムーズに進めることができます。
4. メッシュの最適化
高ポリゴンのメッシュが原因でシーンが重くなることがあります。メッシュの最適化には、「Reduce」ツールを使用してポリゴン数を削減する方法があります。また、UnifyやCombineツールを使用して、複数のオブジェクトをまとめることで、シーンの負荷を軽減することも可能です。
5. マルチパスレンダリングの利用
レンダリング時にパフォーマンスが問題となる場合は、マルチパスレンダリングを使用することで効率的に処理を分担できます。これにより、全体の負荷を分散させ、シーンを軽く保つことができます。
まとめ
シーンが重くなって作業が進まない場合、履歴を削除したり、シェーディングを簡素化したり、重いオブジェクトを非表示にすることで、パフォーマンスの向上が期待できます。これらの方法を実践し、Mayaでの作業をよりスムーズに進めましょう。


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