Windows 11への移行時に、「システム予約済み。パーティションディスクを実行できませんでした」というエラーが表示されることがあります。このエラーは、特にSSDに関する設定やパーティション形式に関連することが多いです。この記事では、このエラーの原因と解決方法について解説します。
エラーの原因:システム予約パーティションの問題
「システム予約済み」というエラーは、Windowsのインストールに必要なシステム予約パーティション(通常は100MBの領域)がうまく処理されていないことが原因で発生します。このパーティションは、ブートの管理やBitLocker暗号化などの重要な機能に使用されます。
このエラーは、SSDにインストールする場合や、パーティションの設定が適切でない場合に特に発生しやすいです。コマンドプロンプトを使っても解決できない場合、他の対処法が必要になります。
パーティション形式の確認と変更
Windows 11では、パーティション形式が「GPT(GUIDパーティションテーブル)」である必要があります。もし、既存のディスクが「MBR(マスターブートレコード)」形式の場合、このエラーが発生することがあります。
ディスクの形式を確認するには、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
diskpart
list disk
ディスクの形式がGPTでない場合、GPTに変換する必要があります。GPTに変換する方法は、ディスクの内容をすべて削除する必要があるため、データのバックアップを取った後に以下の手順を実行します。
select disk 0
clean
convert gpt
これで、ディスクの形式をGPTに変更できます。
SSDのセキュアブート設定の確認
「システム予約済み」というエラーが発生する原因の一つに、セキュアブートの設定が無効になっていることがあります。セキュアブートは、Windows 11をインストールする際に必須の機能です。
セキュアブートを有効にするには、PCのBIOSまたはUEFI設定にアクセスし、「セキュアブート」を「有効」に設定します。これを行うことで、Windows 11のインストールがスムーズに進むようになります。
ディスクの初期化と再インストール
上記の方法で解決できない場合、ディスクの初期化とWindowsのクリーンインストールを試みるのも一つの方法です。これにより、すべてのパーティションを削除し、新しいパーティション設定を行うことができます。
ディスクを初期化するには、Windowsインストールメディアを使ってインストールを進め、インストール先のディスクを選択する際に「削除」をクリックしてパーティションを削除し、再度「新規」でパーティションを作成します。これで問題なくインストールが進む場合があります。
まとめ:エラーの解決方法
「システム予約済み。パーティションディスクを実行できませんでした」というエラーは、主にパーティション形式やセキュアブートの設定に関わる問題です。これを解決するためには、ディスク形式をGPTに変更したり、セキュアブートを有効にすることが必要です。これらの方法を試しても問題が解決しない場合は、ディスクの初期化とクリーンインストールを行うことで解決できます。


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