FontForgeを使用してSVGファイルを読み込む際に、矢印の始点と終点に意図しない段差ができてしまうことがあります。この記事では、この問題の原因と解決方法について解説します。
1. FontForgeで発生する段差の原因とは?
FontForgeにSVGファイルをインポートする際、パスが正確に閉じていなかったり、ベジェ曲線が正しく接続されていない場合、始点と終点の部分に段差が発生することがあります。特にIllustratorで作成したファイルでは、パスの接続に微妙なズレが生じやすく、FontForgeにインポートしたときに段差が目立つことがあります。
2. 解決策:Illustratorでの調整
まず、IllustratorでSVGファイルを作成した後、パスの接続部分を再確認しましょう。Illustratorで「パスの結合」や「連結」ツールを使用して、パスがきちんと接続されていることを確認します。
また、ベジェ曲線の調整を行い、パスの端を微調整することで、段差を軽減できます。Adobe Illustratorでは、オプションとして「パスファインダー」機能を使ってパスを結合することもできます。
3. FontForgeでの調整方法
FontForgeでインポート後、段差が発生している部分を手動で修正することも可能です。FontForgeにはパスを手動で編集するツールが豊富にあります。
- パスの結合:段差部分のパスを選択し、「パス」メニューから「結合」を選択して、端点をスムーズに接続します。
- ベジェ曲線の調整:「ツール」メニューから「ベジェ編集」を選び、端点を微調整して段差を解消します。
- パスのクリーンアップ:「パス」メニューの「クリーンアップ」を使用して、不要なノードを削除し、滑らかな曲線に仕上げます。
4. 一貫した結果を得るための注意点
IllustratorやFontForgeでの作業を行う際は、各ソフトウェアで作業中にパスの精度を保つことが非常に重要です。特にフォントデザインのような細かい作業では、パスの端点がきちんと閉じていることが成功の鍵となります。
また、SVGファイルをエクスポートする際には、エクスポート設定を確認し、適切なオプションを選ぶことが段差を防ぐためのポイントです。
5. まとめ
FontForgeでSVGファイルをインポートする際に、矢印の始点と終点に段差が発生する問題は、Illustratorでのパス設定とFontForgeでの調整を行うことで解決できます。パスの精度を高め、微調整を行うことで、段差を減らし、美しいフォントデザインを作成できるようになります。


コメント