ArduinoでDWIN DMG80480C070_03WTCタッチパネルを使用する際に、シリアルポートのボーレート設定で問題が発生することがあります。特に、標準の115200bpsから9600bpsに変更したい場合に設定が反映されないことがあるため、ボーレート設定の方法とよくある問題を解決するためのステップを紹介します。
1. ボーレート設定値の計算方法
ボーレートを変更するためには、まず計算式を使ってボーレート設定値を求める必要があります。ボーレート設定値は以下の式で計算されます。
ボーレート設定値 = 3225600 / ボーレート
例えば、9600bpsに設定する場合は、次のように計算します。
3225600 ÷ 9600 = 336
この結果を16進数に変換すると、0x0150になります。この値がCFGファイルに設定するボーレート設定値となります。
2. CFGファイルの編集方法
次に、CFGファイルを編集して、計算したボーレート設定値を設定します。CFGファイルのアドレス0x0Aに、先ほど計算したボーレート設定値0x0150を記述します。
これにより、ボーレートが9600bpsに設定されます。ファイルを保存後、次のステップに進みます。
3. ダウンロード手順
編集したCFGファイルをSDカードに保存し、タッチパネルにダウンロードする手順は以下の通りです。
- 画面の電源をオフにする
- SDカードを挿入する
- 電源をオンにする
- ダウンロードが完了するまで待機する
ダウンロードが完了すると、シリアルポートのボーレートが9600bpsに設定されるはずです。
4. 設定変更が反映されない場合の確認事項
ボーレート設定が反映されない場合、以下の点を確認してみてください。
- CFGファイルの編集が正しく行われているか
- SDカードが正しく挿入されているか
- タッチパネルが完全に起動し、設定がダウンロードされたか
- 設定値を0x0150に変更したことを再度確認する
これらを確認しても問題が解決しない場合は、再度CFGファイルを確認し、正しい手順で設定を行ってください。
5. まとめ:ボーレート変更の手順
ボーレートの変更手順は、設定値の計算、CFGファイルの編集、そしてダウンロードという流れで行います。設定が反映されない場合は、手順を再確認し、必要な確認事項をしっかりとチェックしましょう。これで、ArduinoとDWINタッチパネル間で正常に9600bpsの通信ができるようになります。


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