Excelマクロのブロックを回避する方法|M365への移行後の解決策

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Office 2016からM365への移行後にExcelのマクロがブロックされる問題は、特に社内で多くのマクロを使用している場合に発生しがちです。この問題を解決するために、信頼できる場所に保存する方法や、レジストリやグループポリシーを使ってマクロを制限する方法を紹介します。

Excelのマクロがブロックされる原因

M365に移行すると、特にセキュリティの強化が行われており、ネットワーク上のマクロやファイルがデフォルトでブロックされることがあります。これにより、以前問題なく動作していたサーバー上のマクロが実行できなくなることが多くあります。特に、サーバーやネットワーク上の共有フォルダに保存されたファイルが対象となります。

また、iCloudなどのクラウドサービスと同期されている場合、ファイルがクラウド上でブロックされることもあり、マクロが正しく動作しなくなることがあります。

信頼できる場所の設定とレジストリの変更

Excelでマクロがブロックされないようにするためには、マクロファイルを「信頼できる場所」に保存する必要があります。しかし、ネットワークパスやドライブレターの指定ができない場合、IPアドレスを信頼できるサイトに追加する方法があります。

具体的には、グループポリシーエディタやレジストリを使って、指定したフォルダやネットワークのIPアドレスを信頼できる場所として登録します。この方法で、ファイルサーバー上のマクロがブロックされることなく実行できるようになります。

ローカルマクロの制限設定

ユーザー目線での運用変更を最小限にしながら、ローカルで保存されたマクロファイルのブロック設定を行うこともできます。これには、ダウンロードフォルダやデスクトップに保存されたマクロを自動でブロックする方法を設定します。

グループポリシーやレジストリを使って、ユーザーがダウンロードしたファイルが自動的にブロックされるようにすることが可能です。この方法では、ユーザーがマクロを使う際に指定された信頼できる場所からしかファイルを開けなくなります。

信頼済みサイト設定の最適化

信頼できる場所としてサーバーのIPアドレスを追加する場合、短縮URLやホスト名で管理するのが現実的です。ただし、複数のサーバーが存在する場合は、それぞれのサーバーを設定するために手間がかかります。代替として、サーバー名やドメイン名を指定することで管理を効率化することができます。

また、クラウドサービスに保存されたファイルをブロックするためには、各種セキュリティ設定を見直し、必要に応じてクラウドストレージの設定を調整します。

まとめ

Excelのマクロがブロックされる問題は、M365への移行後に発生することが多いですが、信頼できる場所の設定やグループポリシー、レジストリ設定を変更することで解決可能です。特に、ローカルファイルの制限やネットワーク上のファイルの設定を最適化することが重要です。この方法で、ユーザー目線では運用を変えずに、セキュリティを保ちながら効率的にマクロを使用することができます。

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