WAVファイルをFLACに変換する際、アーティスト名やアルバム名などのメタデータが失われてしまう問題に直面することがあります。この問題を解決し、効率的にFLACファイルを作成する方法をいくつかのステップに分けて解説します。特にコンピレーションアルバムなど、複数の曲が含まれる場合の対応方法に焦点を当てます。
方法1: Maxの設定を見直す
Maxは高機能な音楽変換ソフトですが、デフォルト設定ではメタデータが失われることがあります。Maxを使用する場合、次の設定を確認しましょう。
- メタデータの保持: Maxの設定で「メタデータを保持」オプションを選択することで、WAVからFLACに変換する際にアーティスト名やアルバム名が消えないようにできます。
- ID3タグの設定: FLACファイルに適切なID3タグを付ける設定を有効にすると、変換後のファイルにメタデータがしっかりと保持されます。
方法2: FLAC変換後に手動でメタデータを追加する
もし変換後にメタデータが失われてしまった場合でも、手動でタグを追加することができます。FLACファイルは「Mp3tag」や「MusicBrainz Picard」などのタグ編集ソフトを使用して、アーティスト名やアルバム名を簡単に追加できます。以下の手順でタグを修正します。
- Mp3tag: FLACファイルをMp3tagに読み込んで、必要なメタデータを手動で入力します。
- MusicBrainz Picard: 自動で音楽ファイルのメタデータを取得し、FLACファイルに追加することができます。
方法3: 自動タグ付けソフトの使用
大量のコンピレーションアルバムなどを扱う場合、手動でタグを付けるのは手間がかかります。その場合、自動でメタデータを取得できるツールを使用すると効率的です。
- MusicBrainz Picard: 自動的に音楽ファイルを識別し、正確なメタデータを付けることができるソフトです。これを使うことで、複数の曲を一度に処理できます。
- TagScanner: 複数のファイルに対してバッチ処理を行い、一度でタグ付けを完了できます。
方法4: Androidデバイスでの対応
変換したFLACファイルをAndroidデバイスで再生する場合、FLACサポートのある音楽プレーヤーアプリを使用することが必要です。代表的なものとしては、以下のアプリが挙げられます。
- Poweramp: FLACファイルをサポートし、豊富な音質調整機能も搭載しています。
- VLC for Android: FLACファイルを高品質で再生できる無料のメディアプレーヤーです。
まとめ
WAVからFLACへの変換時にメタデータが消える問題を解決するためには、変換ソフトの設定を確認したり、タグ編集ソフトを活用することで対処できます。また、大量の楽曲を扱う場合には、自動でタグを追加できるツールを使用すると効率的です。FLACファイルは高音質でAndroidデバイスにも対応しているため、最適な方法で音楽を管理し、楽しみましょう。


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