Windows 11端末同士で共有フォルダにアクセスしようとした際に、ネットワーク資格情報の入力画面が繰り返し表示される問題に直面した場合、いくつかの原因とその解決策があります。本記事では、この問題を解決するためのステップを詳しく解説します。
ネットワーク資格情報ループが発生する原因
ネットワーク資格情報の入力画面が繰り返し表示される原因は、主に以下のような要因が考えられます。
1. **認証設定の不整合**: Windows 11の設定やサーバーの認証方式が一致していない場合、資格情報の入力が繰り返されることがあります。
2. **資格情報のキャッシュ問題**: 資格情報が正しくキャッシュされず、毎回手動で入力を求められる場合もあります。
解決方法1: Windows資格情報の確認と修正
まず最初に試すべき方法は、Windows資格情報マネージャーを使って資格情報を確認し、正しい情報が登録されているかを確認することです。
1. 「コントロール パネル」を開き、「ユーザーアカウント」>「資格情報マネージャー」を選択。
2. 登録されている資格情報が正しいかどうか確認し、もし間違っている場合は修正または削除して再度入力します。
3. 資格情報を手動で追加して、アクセス先の共有フォルダに対して適切な資格情報を登録することも試してみてください。
解決方法2: パスワード保護共有の設定確認
パスワード保護共有が無効になっている場合でも、資格情報ループが発生することがあります。これを解決するために、以下の設定を確認しましょう。
1. 「コントロール パネル」>「ネットワークと共有センター」>「共有の詳細設定の変更」を開く。
2. 「パスワード保護共有」が有効になっている場合は、一時的に無効にして問題が解決するかを確認します。無効にすると、ゲストアカウントが使用される場合があります。
3. 設定後、共有設定を再確認し、問題が解決されたかどうかをテストします。
解決方法3: サーバー側の設定確認
もしWindows Serverを使用している場合、サーバー側の設定が影響を与えることがあります。以下の設定を確認してみてください。
1. **LAN Manager認証レベル**: サーバー側で「LAN Manager認証レベル」が適切に設定されていない場合、Windows 11端末からのアクセスが拒否されることがあります。グループポリシーエディターで設定を確認し、「NTLMv2のみ」を使用する設定に変更します。
2. **共有フォルダのアクセス許可**: サーバー側で共有フォルダのアクセス権限が正しく設定されているかも確認します。
解決方法4: ネットワークのプロファイルを「プライベート」に変更
ネットワークの設定が原因でアクセスできない場合もあります。特に、ネットワークのプロファイルが「パブリック」に設定されていると、アクセス制限がかかることがあります。
1. 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「状態」>「ネットワークと共有センター」からネットワーク設定を確認。
2. 「プライベート」ネットワークを選択し、再度共有フォルダにアクセスできるか確認してください。
まとめ
Windows 11端末同士でのネットワーク資格情報ループの問題は、設定の不整合や資格情報の管理不備、サーバー側の設定が影響することがあります。上記の方法を順番に試すことで、多くのケースで問題を解決できます。もしこれらの方法で解決しない場合は、システムのログを確認し、さらに詳細なトラブルシューティングが必要です。


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