AWSのネットワークACL(アクセスコントロールリスト)は、VPC内でインスタンスへのトラフィックを制御するための重要なセキュリティ機能です。ネットワークACLは、セキュリティグループとは異なり、サブネットレベルでトラフィックを制御します。この記事では、ネットワークACLの主な機能を説明し、AWSの設定をより効果的に理解するための手助けをします。
1. AWSネットワークACLとは?
ネットワークACLは、Amazon Web Services (AWS) のVPC(Virtual Private Cloud)内で使用され、サブネット単位でインバウンドおよびアウトバウンドトラフィックの制御を行います。これにより、セキュリティを強化し、ネットワークレベルでのアクセス制御を行うことができます。
2. 質問の回答 – ネットワークACLの機能
AWSのネットワークACLに関連する機能について、以下の内容を確認しましょう。
- 1. 無国籍である:ネットワークACLはステートレスであり、トラフィックの状態(セッション状態)を追跡しません。よって、無国籍と呼ばれる特性があります。
- 2. ステートフルである:ステートフルなセキュリティグループとは異なり、ネットワークACLはステートレスです。つまり、返答トラフィックを自動的に許可しません。
- 3. トラフィックを許可する前にすべてのルールを評価します:ネットワークACLは、トラフィックが許可される前にすべてのルールを評価します。全ルールが評価され、最初に一致したルールが適用されます。
- 4. トラフィックを許可するかどうか決定するときに小さい番号のルールから順番にルールを処理します:ネットワークACLは、ルール番号が小さいものから順番に評価を行います。最初に一致したルールがトラフィックに適用されます。
- 5. インスタンスレベルで動作します:ネットワークACLはサブネットレベルで動作し、インスタンスレベルでは動作しません。インスタンスレベルでのアクセス制御はセキュリティグループによって行われます。
3. 重要なネットワークACL設定のベストプラクティス
ネットワークACLを設定する際のベストプラクティスとしては、以下が挙げられます。
- ルールの順序を整理:ネットワークACLはルール番号の順番で評価されるため、アクセス許可と拒否を適切に設定するためにルールの順番を整理することが重要です。
- 最小権限の原則:必要なトラフィックのみを許可し、不要なトラフィックを拒否する設定にしましょう。
- ログの確認:ネットワークACLのトラフィックログを定期的に確認して、不正アクセスや異常なトラフィックを監視することをおすすめします。
4. まとめ
AWSネットワークACLは、セキュリティグループと異なりステートレスであるため、トラフィックを一方向ごとに制御します。ネットワークACLの設定は、トラフィックのルール順序や適切な許可設定を意識することが重要です。これにより、AWS VPC内のセキュリティを向上させることができます。


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