Excelを使用して、従業員の時給単価を条件に応じて調整する方法を解説します。具体的には、時給単価が一定の金額を下回る場合に引き上げ額を加算し、その後、結果が5円刻みになるように調整する方法です。この記事では、VLOOKUPとIF関数を使ってその計算を行い、5円刻みの調整方法についても詳しく説明します。
IF関数とVLOOKUPを使った時給単価の引き上げ
まず、IF関数とVLOOKUP関数を組み合わせて、従業員の時給単価が一定の基準よりも低い場合に引き上げ額を加算する方法を紹介します。以下の数式をD2セルに入力して使用します。
=IF(VLOOKUP(A2,シート①!$A$1:$C$49,2,FALSE)>C2,VLOOKUP(A2,シート①!$A$1:$C$49,3,FALSE)+C2,C2)
この数式では、シート①のA列にある都道府県名を基に、現在の時給単価と引き上げ額をVLOOKUPで取得し、IF関数で現在の時給単価と比較して引き上げ額を加算します。
引き上げ額の結果を5円刻みに調整する方法
次に、引き上げ額を加算後の金額が5円刻みになるように調整します。Excelでは、最も簡単に5円刻みで調整する方法は、ROUND関数を使用することです。以下の数式を使用すると、引き上げ後の金額が5円単位に丸められます。
=ROUND(IF(VLOOKUP(A2,シート①!$A$1:$C$49,2,FALSE)>C2,VLOOKUP(A2,シート①!$A$1:$C$49,3,FALSE)+C2,C2),-1)
この数式の「-1」は、最寄りの10の位に丸めることを意味します。これにより、結果が5円刻みで表示されます。
オートフィルを使用して複数の行に適用
数式を入力したら、オートフィル機能を使用して、シート内の他のセルにもこの数式を適用することができます。D列のセルに数式を入力した後、セルの右下隅にカーソルを合わせ、ドラッグしてオートフィルを適用します。これで、同じ計算を他の従業員にも簡単に適用できます。
まとめ
Excelを使用して時給単価を条件に基づいて引き上げ、さらにその結果を5円刻みで調整する方法について解説しました。IF関数とVLOOKUP関数を組み合わせて時給単価を計算し、ROUND関数で5円単位に調整することで、簡単に目的の結果を得ることができます。この方法を使えば、従業員の給与計算が効率よく行えます。


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