Excelの関数「=SUBTOTAL(3,D3:D13)」で使われている「3」の意味について、また、見えているセルだけの合計を出す方法について解説します。この関数は、フィルタリングしたデータのみに対して計算を行いたい場合に役立ちます。
1. SUBTOTAL関数の基本的な使い方
SUBTOTAL関数は、範囲内のデータに対して合計や平均などの計算を行う関数です。基本的な書式は「=SUBTOTAL(関数番号,範囲)」です。関数番号には、何を計算するかを指定します。たとえば、3は「カウント」や「合計」を意味します。
SUBTOTAL関数の特徴は、フィルタリングや非表示のデータを自動的に除外することです。このため、可視データのみを計算する際に非常に便利です。
2. 「3」の意味
SUBTOTAL関数の第1引数に指定できる関数番号は複数ありますが、3は「COUNTA(カウント)」を意味します。つまり、「=SUBTOTAL(3,範囲)」は指定した範囲内でデータが入力されているセルの数を数える関数です。
ただし、この関数番号の設定により、フィルタリングによって非表示にされた行はカウントの対象に含まれません。この機能を活かすことで、見えているデータのみを計算することができます。
3. 見えているデータのみを合計する方法
質問の内容では「見えているところだけの合計を出したい」とのことですが、その場合、関数番号を変更する必要があります。見えているデータだけを合計するには、関数番号「9」を使用します。
具体的には、「=SUBTOTAL(9,D3:D13)」と入力すると、指定した範囲(D3:D13)のうち、フィルタリングで表示されているセルの合計が計算されます。これにより、非表示にされたデータを無視して合計を計算することができます。
4. よくある間違いと注意点
SUBTOTAL関数を使う際に注意したい点は、非表示のデータや行が含まれていないことを確認することです。特に、フィルタを使用して行を非表示にした場合でも、指定した関数番号に応じて非表示の行は計算に含まれません。
また、フィルタを適用した後に、別の関数(例えばSUM関数)で合計を計算してしまうと、非表示のデータも含まれてしまうため、SUBTOTAL関数を使うことをおすすめします。
5. まとめ
SUBTOTAL関数の「3」は「COUNTA(カウント)」を意味し、範囲内のデータの数を数えます。見えているセルだけの合計を出したい場合は、関数番号「9」を使用して、フィルタリングしたデータを除外することができます。これらの方法を活用することで、Excelでより正確な計算が可能になります。


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