Blenderで球体にスムーズシェードを適用し、その後サブディビジョンサーフェスを使うと、オブジェクト全体が黒く表示されることがあります。これは、法線の向きやシェーディングの設定に問題があることが原因です。この記事では、この問題を解決する方法を解説します。
1. 法線の再計算
まず確認するべきなのは、オブジェクトの法線が正しく設定されているかどうかです。法線が内側を向いていると、ライトが当たったときにオブジェクトが黒く表示されることがあります。
法線を再計算するには、以下の手順を行います。
- オブジェクトモードでオブジェクトを選択します。
- 「Tab」キーで編集モードに切り替えます。
- 「A」キーで全ての頂点を選択します。
- 「Shift + N」キーで法線を再計算し、外向きに設定します。
これにより、オブジェクトの法線が正しく設定され、黒く表示される問題が解決することがあります。
2. スムーズシェードの設定
次に確認すべきなのは、スムーズシェードの設定です。スムーズシェードを適用した際に、エッジがシャープに見える場合があります。これを解消するためには、スムーズシェードの設定を確認し、必要に応じて調整します。
スムーズシェードを適用するには、以下の手順を行います。
- オブジェクトを選択し、右クリックメニューから「Shade Smooth」を選択します。
- 「オブジェクトデータプロパティ」パネルから「Auto Smooth」を有効にし、適切な角度を設定します。
これにより、エッジのシャープさを抑え、より滑らかなシェーディングが適用されます。
3. サブディビジョンサーフェスの設定
サブディビジョンサーフェス(Subdivision Surface)を使用すると、モデルが細かくなり、滑らかな形状になりますが、これによりシェーディングが変わることがあります。
サブディビジョンサーフェスを使用する場合、以下の設定を確認しましょう。
- 「モディファイア」パネルで「Subdivision Surface」を適用します。
- 「Levels」オプションで細かさを調整します。
- 「Smooth Shading」を選択して、滑らかなシェーディングを確認します。
これにより、サブディビジョンサーフェスによる影響を抑えることができ、黒く表示される問題が解消されることがあります。
4. ライトの設定と影の確認
ライトの設定も問題の原因となることがあります。特に、影の強さやライトの位置によって、オブジェクトが暗く表示されることがあります。ライトを適切に配置し、影の設定を確認しましょう。
ライトの設定を確認するには、以下の手順を試してみてください。
- ライトオブジェクトを選択し、「ライト」プロパティで「Intensity」や「Size」を調整します。
- 「Shadows」オプションを確認し、影が適切に表示されているか確認します。
ライトの設定が原因であれば、これらを調整することで黒く表示される問題が解決する場合があります。
まとめ
Blenderで球体にスムーズシェードをかけた状態でサブディビジョンサーフェスを適用すると黒く表示される問題の解決には、法線の再計算やスムーズシェードの設定、サブディビジョンサーフェスの適切な設定が重要です。また、ライトの設定や影の確認も問題の原因となることがあります。これらの設定を見直し、問題を解決しましょう。

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