After Effectsで他者が公開したMVデータの素材を使って編集を行う場合、特に画像の配置や表示時間の設定が重要です。この記事では、画像を入れ替えた後に、元の画像の配置や表示時間をコピーする方法について解説します。
1. 画像の挿入と配置をコピーする方法
After Effectsで画像を新たに挿入する際、単に画像をタイムラインにドラッグするだけでは配置が元の画像と同じになることはありません。そのため、配置を元の画像と同じにするためには、いくつかの方法を活用します。
元画像の位置やサイズをコピーするには、まず元画像のレイヤーを選択し、エフェクトコントロールパネルから「位置(Position)」と「スケール(Scale)」の値を確認します。その後、挿入した画像を選択し、これらの値を手動でコピー&ペーストするか、エクスプレッションを使ってリンクさせることができます。
2. 表示時間のコピー
画像の表示時間(出現するタイミングと終了タイミング)をコピーするには、元画像のレイヤーのイン点とアウト点(タイムライン上の開始位置と終了位置)を確認します。新しく挿入した画像のレイヤーを選択し、タイムライン上で元画像と同じ位置に合わせます。
もしも元画像のレイヤーをキーフレームを使用してタイミングを設定している場合、そのキーフレームを新しい画像のレイヤーにコピーする方法が有効です。元画像のキーフレームを右クリックし、「コピー」を選択、その後新しい画像のレイヤーに「ペースト」します。
3. コピーしたレイヤーのエクスプレッションを活用
After Effectsでは、エクスプレッションを使ってレイヤーの位置や表示時間を自動でコピーすることができます。エクスプレッションを使うと、他のレイヤーと同期させることができ、手動での調整が少なくて済みます。
例えば、元画像の位置を新しい画像に反映させるエクスプレッションを使うと、元画像の動きに合わせて新しい画像が動きます。エクスプレッションを使う方法は「位置(Position)」のプロパティを右クリックし、「エクスプレッションを追加」を選択した後、「pick whip」を使って元画像の位置をリンクさせることができます。
4. 注意点とアドバイス
After Effectsでの編集時、他者が作成したMVの素材を変更する場合、元の構成を崩さないように気を付けましょう。また、画像の配置や表示時間をコピーする際、元の設定に忠実に再現するためには慎重に調整を行いましょう。
もし、複数のレイヤーがある場合、コピー&ペーストを行うときにレイヤー順や時間設定を確認することを忘れずに。エクスプレッションを使う際には、適切なリンクを設定し、タイミングがずれないように注意が必要です。
まとめ
After Effectsで他者の素材を使って編集を行う場合、画像の配置や表示時間を元の設定に合わせるには、手動で位置や時間を調整する方法や、エクスプレッションを使って自動でコピーする方法があります。これらを駆使することで、効率的に編集を行うことができ、希望する結果を得ることができます。


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