BlenderのコンポジターでCryptomatteノードを使用して、1枚の画像ではなく、連番画像に対してマスクをかける方法について説明します。YouTubeなどでは1枚の画像に対してCryptomatteを使う方法が紹介されていますが、連番画像に同じ操作を行う方法は少し異なります。この記事ではその方法を詳しく解説します。
Cryptomatteノードとは?
Cryptomatteは、Blenderで使用できる強力なツールで、レンダリング時に自動的に生成されるマット(マスク)を利用して、画像内の特定のオブジェクトを簡単に選択したり編集したりすることができます。これにより、アニメーションや複雑なシーンでも、後からオブジェクトごとの調整がしやすくなります。
通常、Cryptomatteは1枚の静止画に対して使用されますが、連番画像(シーケンス)に対しても同じように使用することができます。
連番画像に対するCryptomatteノードの使用方法
連番画像に対してCryptomatteノードを使用するためには、まず「Image Sequence」ノードを使って連番画像をコンポジットに読み込みます。この画像シーケンスをCryptomatteノードに接続することで、画像毎にCryptomatteを適用することができます。
1. まず、「Image Sequence」ノードを使って、連番画像をBlenderにインポートします。
2. 次に、「Cryptomatte」ノードを追加し、「Image Sequence」ノードからの出力を「Cryptomatte」ノードの入力に接続します。
3. 「Cryptomatte」ノードの設定で、必要なID(オブジェクトID)を選択します。これにより、指定したオブジェクトに対してマスクを適用できます。
連番画像に対する設定の注意点
連番画像にCryptomatteノードを適用する場合、画像が順番に正しく処理されるよう、コンポジットのタイムラインを管理する必要があります。連番画像を正しく認識させるためには、Blenderのタイムラインを使って、連番画像のフレーム番号を合わせることが大切です。
また、連番画像を処理する際には、シーケンスのフレーム間でオブジェクトの位置や状態が変更されないことを確認してください。状態が変更されていると、Cryptomatteが正確にマスクを作成できない場合があります。
実際の使用例と応用
連番画像に対してCryptomatteを使用する一つの例として、アニメーションシーンの中で特定のオブジェクト(例えばキャラクターや背景)を選択し、その部分にエフェクトを追加する場合があります。この手法を使用すれば、毎フレームごとに手動でマスクを作成する必要がなく、効率的に作業が進められます。
例えば、背景にエフェクトを加えたい場合、その背景部分にCryptomatteノードを適用することで、他の部分に影響を与えることなくエフェクトを適用することができます。
まとめ
Blenderで連番画像に対してCryptomatteノードを使用することは可能です。適切に「Image Sequence」ノードを使用し、タイムラインを管理しながらCryptomatteを適用すれば、効率的に作業を進めることができます。この方法を使うことで、アニメーションの後処理やエフェクト追加が簡単に行えるようになります。

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