VRC用のアバターをカスタマイズする際、胸の物理挙動(PhysBone)を調整することが重要です。しかし、時には上着が不自然に揺れてしまうことがあります。この記事では、上着の揺れを防ぐ方法を解説します。
1. PhysBoneの基本設定と問題の確認
まず、PhysBone(物理ボーン)を使用する際に注意すべき点として、対象のアバターのパーツが正しく設定されているかを確認しましょう。胸の物理挙動を設定した場合、下着と上着が一緒に揺れることがあります。これは、上着の部品が物理的に適用されているからです。
上着が物理挙動に従って動くのを防ぐためには、上着が物理挙動を受けないように設定する必要があります。
2. Unityでの設定方法
Unityでの設定方法は以下の通りです。
- Unityでアバターを開き、Hierarchy(階層)内で物理ボーン(PhysBone)が適用されている胸部のオブジェクトを探します。
- 次に、胸の物理挙動の設定が適用されているか確認します。これを確認するために、Inspector(インスペクター)パネルを使用し、該当するボーンの「PhysBone」設定を探します。
- 上着のボーンに物理挙動が影響しないようにするには、上着のオブジェクトに物理ボーン設定を追加せず、または物理ボーンの影響を除外します。
- 上着のオブジェクトの「Collider」(衝突判定)が他の物理ボーンに影響を与えないように設定します。
- 「Layer」(レイヤー)を使って、物理挙動を受ける部分と受けない部分を分けることもできます。
3. VRCアバター設定後の確認
設定を適用後、VRCにアップロードする前に、アバターをテストして上着が物理挙動に影響を受けないか確認しましょう。テスト中に物理的に不自然な挙動が見られないか確認します。
アバターが意図した通りに動くかどうかを確認するためには、実際にVR環境でアバターの挙動を確認することが最も効果的です。
4. まとめ
VRCアバターの胸部物理挙動の設定で上着が不自然に揺れる問題は、上着のオブジェクトに物理挙動が影響しないように設定することで解決できます。Unityで上着のオブジェクトを物理ボーンの影響を受けないように設定する方法を理解し、アバターの挙動を調整することで、より自然なアバターを作成できます。


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