Accessで顧客管理システムを作成している際に、サブフォーム内でレコードを切り替えるためのVBAコードでエラーが発生することがあります。特に、ボタンを使用してレコードの前後を切り替えようとした際に起こるエラーについて、解決方法を説明します。ここでは、コードの問題とその改善方法を詳しく解説します。
VBAコードの概要と問題点
質問者のコードでは、サブフォーム内の「前の車両」ボタンをクリックすることでレコードを1つ前に移動させようとしています。しかし、エラーが発生している原因は、`Bookmark`の使い方や`RecordsetClone`の使用方法にあります。このコードでは、レコードの切り替えがうまくいかず、エラーメッセージが表示されます。
エラーの原因と改善方法
エラーが発生する原因として、`RecordsetClone`を使用してサブフォームのレコードを切り替えようとしている点が挙げられます。`RecordsetClone`は、サブフォームの現在の状態を保持しているものの、サブフォームのUIとは別に動作します。そのため、レコードの変更を反映させるために、サブフォームの`Bookmark`プロパティを正しく更新する必要があります。
修正コードの提案
以下のようにコードを修正することで、問題を解決できます。`RecordsetClone`を使用する際、`MovePrevious`や`MoveNext`などの移動操作を行う前に、サブフォームの`Bookmark`を適切に設定します。
Private Sub cmd前の車両_Click() On Error GoTo ErrHandler Dim rs As DAO.Recordset Dim frm As Form ' サブフォームへの参照 Set frm = Me.subF_車両情報.Form Set rs = frm.RecordsetClone If rs.RecordCount > 0 Then rs.Bookmark = frm.Bookmark rs.MovePrevious If rs.BOF Then rs.MoveLast frm.Bookmark = rs.Bookmark Else MsgBox "車両情報がありません。", vbInformation End If rs.Close Set rs = Nothing Set frm = Nothing Exit Sub ErrHandler: MsgBox "エラーが発生しました: " & Err.Description, vbExclamation End Sub
実務での適用方法と注意点
実務でAccessを使用して顧客管理システムを構築する際、このようなコードを活用してデータの切り替えや表示を行うことができます。しかし、レコードの切り替えに関連する操作は非常に慎重に行う必要があり、エラー処理をしっかりと行うことが大切です。特に、`RecordsetClone`を使用した際には、サブフォームのUIが反映されるように、正しい`Bookmark`設定を行うことが求められます。
まとめ
AccessでのVBAコードを使用してサブフォームのレコードを切り替える際、`RecordsetClone`の使用と`Bookmark`の管理に注意が必要です。今回紹介した修正方法を使うことで、車両情報の前後切り替えを適切に行うことができます。エラー処理をしっかりと組み込むことも、システムの安定性を高めるために重要です。


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