Excelでシリアル値から勤続年数を計算し、「〇年〇ヶ月」と表示することは可能です。これを実現するためには、ユーザー定義のカスタム関数や日付関数を使用する方法が有効です。この記事では、勤続年数を計算するためのExcel設定方法を具体的に説明します。
シリアル値から勤続年数を計算するための基本的な考え方
Excelでシリアル値から勤続年数を計算する場合、まずシリアル値を「開始日」として設定し、現在の日付を「終了日」として設定します。その差を計算することで、勤続年数を「年」と「月」に分けて表示できます。
シリアル値は、Excelの日付データが内部的に格納される形式です。例えば、2025年1月1日であればシリアル値は44562となります。このシリアル値を基に、勤続年数を求める計算を行います。
Excelでの具体的な計算方法
シリアル値から勤続年数を計算し、〇年〇ヶ月の形式で表示するためには、以下の手順を実行します。
1. まず、開始日(入社日)のセルにシリアル値を入力します。
2. 終了日(現在の日付)を取得するために、`=TODAY()` 関数を使用します。
3. 年数の計算には、`DATEDIF` 関数を使います。この関数は2つの日付の差を計算するために使用されます。
例: 勤続年数を「〇年〇ヶ月」で表示する
以下の数式を使って、勤続年数を「〇年〇ヶ月」の形式で表示できます。
“=DATEDIF(A1, TODAY(), “Y”) & “年” & DATEDIF(A1, TODAY(), “YM”) & “ヶ月”“
ここで、`A1` は入社日(シリアル値)のセルです。この数式は、開始日から現在までの年数と月数を計算し、「〇年〇ヶ月」の形式で表示します。
注意点とカスタマイズ
この方法では、年と月を個別に計算していますが、日付によっては少し異なる結果が表示される場合があります。例えば、年を計算する際に月が31日の場合、計算結果が若干ずれることがあります。必要に応じて、`DATEDIF` 関数の引数を変更してカスタマイズすることが可能です。
また、Excelのバージョンによっては、`DATEDIF` 関数が正しく動作しないことがあるので、その場合は日数を手動で計算する方法を試すこともできます。
まとめ
Excelでシリアル値を使用して勤続年数を「〇年〇ヶ月」形式で計算することは簡単にできます。`DATEDIF` 関数を使うことで、開始日と終了日の差を計算し、必要な形式で結果を表示できます。これにより、簡単に勤続年数を管理し、Excelシートに反映することができます。


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