Excelで依存関係のある選択肢を作成する方法(条件付きドロップダウンリスト)

Excel

Excelで条件に応じて選択肢が変わるドロップダウンリストを作成したい場合、依存関係に基づくデータの絞り込みを行うことができます。この記事では、特定の選択肢に応じて別のタブに関連する選択肢を表示する方法について解説します。例えば、「あかさたな」から「か」を選ぶと「かきくけこ」が表示され、「き」を選ぶと「きから始まる国語辞典」が表示されるような設定です。

1. Excelのデータの準備

まず初めに、条件に基づく選択肢を作成するためには、データが整理されている必要があります。例えば、国語辞典の「あ〜ん」のリストを準備し、各文字に対応する言葉を別々の範囲に整理します。

例えば、「あ」の列、「か」の列、「き」の列としてそれぞれデータを並べておきます。これにより、後で特定の文字に基づいて選択肢を絞り込むことができます。

2. 名前付き範囲を使用したデータの整理

次に、データを名前付き範囲として定義します。例えば、「あ」の行にあるデータを選択し、その範囲に「あかさたな」という名前を付けます。同様に、「か」「き」「く」の列にも名前を付けておくと便利です。

これにより、後でドロップダウンリストの設定で、特定の条件に応じた選択肢を参照できるようになります。

3. データの入力規則を使ってドロップダウンリストを作成

次に、ドロップダウンリストを作成します。まず、選択肢を表示したいセルを選択し、「データ」タブから「データの入力規則」を選びます。

そこで、「リスト」を選び、リストのソースに先程作成した名前付き範囲を入力します。例えば、「=あかさたな」と入力すると、セル内で「あ」「か」「き」などの選択肢が表示されます。

4. 依存関係のあるドロップダウンリストの作成

次に、1つ目のドロップダウンリストの選択に応じて、2つ目のリストの内容が変わるように設定します。これには「INDIRECT」関数を使用します。

例えば、最初のセルに「か」を選択した場合、2番目のセルには「かきくけこ」のリストが表示されるように設定します。2番目のセルに「データの入力規則」で「=INDIRECT(セル名)」を入力し、最初のリストで選択した項目に応じて、関連するデータ範囲を参照します。

5. 非表示条件の設定

最後に、特定の条件に基づいて選択肢を非表示にする方法を紹介します。例えば、選択した文字が「き」の場合、「き〜く」までの選択肢を表示し、それ以外の文字には選択肢を非表示にすることができます。

これには、「IF」関数を使用して、選択された文字に応じて表示する内容を制御します。条件を設定して、特定の文字が選ばれたときのみ選択肢を表示するようにします。

6. まとめ

Excelでは、条件付きドロップダウンリストを作成することで、特定の選択肢に応じて別の選択肢を表示することができます。データの整理と名前付き範囲の活用、そして「INDIRECT」関数を使った依存関係の設定を行うことで、非常に柔軟なデータ入力を実現できます。

これらの技術を駆使することで、複雑なデータの入力やフィルタリングを簡単に行えるようになり、Excelでの作業効率が大幅に向上します。

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