Blenderで複数のSVGを使ったブーリアン差分がうまくいかない原因と解決法

画像処理、制作

BlenderでSVGを立体にしてブーリアン差分を適用する際、2回目以降の差分がうまくいかない、または適用できないという問題に直面することがあります。この記事では、この問題の原因とその解決方法について詳しく解説します。

ブーリアン差分が2回目以降でうまくいかない原因

Blenderのブーリアンモディファイアは、操作対象のメッシュが「マニフォールド(Manifold)」であることが前提です。つまり、閉じた立体である必要があります。1回目のブーリアン差分でメッシュが非マニフォールドになると、2回目以降の差分が正常に適用されないことがあります。

また、SVGからの押し出し(Extrude)で作成したオブジェクトは、面が裏表逆になっていたり、法線が正しく向いていない場合があります。これらの状態では、ブーリアン差分が期待通りに動作しません。

解決方法:メッシュの修正とモディファイアの適切な設定

以下の手順で、問題を解決できる可能性があります。

  • 法線の向きを確認・修正:オブジェクトを選択し、編集モード(Tabキー)に入ります。全ての面を選択し(Aキー)、右クリックメニューから「法線を再計算(Recalculate Normals)」を選択します。これにより、法線の向きが正しく修正されます。
  • メッシュのクリーニング:編集モードで全ての頂点を選択し(Aキー)、右クリックメニューから「不要な頂点を削除(Delete Loose)」を選択します。これにより、不要な頂点が削除され、メッシュが整理されます。
  • ブーリアンモディファイアの設定:オブジェクトを選択し、モディファイアプロパティから「ブーリアン(Boolean)」モディファイアを追加します。演算方法を「差分(Difference)」に設定し、対象のオブジェクトを指定します。ソルバーを「Exact」に設定することで、より精度の高い演算が可能となります。

メッシュの分割と個別適用の検討

もし上記の方法で解決しない場合、モデルを複数のパーツに分割し、それぞれに対してブーリアン差分を適用する方法も検討できます。これにより、各パーツごとに独立した差分を適用できるため、問題を回避できる場合があります。

まとめ

BlenderでSVGを使ったブーリアン差分がうまくいかない場合、メッシュの状態やモディファイアの設定が原因であることが多いです。法線の向きやメッシュの状態を確認・修正し、モディファイアの設定を適切に行うことで、問題を解決できる可能性があります。それでも解決しない場合は、モデルを分割して個別に差分を適用する方法を検討してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました