Illustrator（AI）で作成したデータをPhotoshop（PSD）に持ち込む際に発生するカラーモードに関する問題は、特に色が濁るといったトラブルの原因となります。この記事では、IllustratorとPhotoshopで作業を行う際に色を正しく保ちながら作業する方法について解説します。
1. IllustratorでカラーモードをRGBに設定する
Illustratorで作成したデータをRGBカラーで保存したい場合、まず最初に「新規作成」画面でRGBカラーモードを選択し、作業します。AIデータの保存時に「RGB」で保存した場合でも、Photoshopで開いたときに色が濁ることがあります。
この現象は、Illustratorの設定がRGBであっても、Photoshopで開いた際にカラー設定が異なることから起こるため、設定の確認が必要です。
2. Photoshopでのカラーモードの設定
PhotoshopでAIファイルを開いた際に色が濁ってしまうのは、カラーモードやカラー設定が原因のことが多いです。Photoshopでは、メニューの「編集」→「カラー設定」でRGBの設定を確認しましょう。正しいプロファイルを選択しているかを再確認することが大切です。
また、Photoshopで開くときは「新規ドキュメント作成」時にRGBを選択し、既存のプロファイルを保持するように設定します。
3. モニターの色を正しく再現するための設定
モニターで表示される色と印刷される色は異なることがあります。PhotoshopやIllustratorで作業する際にモニター上で色が正確に再現されているか確認するために、モニターのキャリブレーションを行いましょう。これにより、色の濁りや不正確な表示を防ぐことができます。
カラーキャリブレーションは、モニターの設定を調整し、色を標準に保つために重要です。色を再現するためのプロファイルを使用して、作業するアプリケーションのカラー設定を一貫して維持します。
4. IllustratorからPhotoshopへデータを移行する際の注意点
AIファイルをPSD形式でPhotoshopに移行する際に、データが変換されて色が変わる場合があります。保存時には、ファイル形式を適切に選び、カラー設定も合わせて確認することがポイントです。特にベクター画像や効果の適用されたデザインの場合、色味が変わることがありますので注意しましょう。
データ移行時にエラーを防ぐために、AIファイルを保存する際にPhotoshopに適した設定を選び、保存前に色味の調整をしておくことが推奨されます。
まとめ
IllustratorとPhotoshop間でデータを移動する際に色の問題が発生するのは、カラーモードやプロファイル設定が異なるためです。両アプリケーションでRGB設定を一致させ、モニターのキャリブレーションを行い、データの保存や移行時に適切な設定を選択することで、色が濁る問題を防げます。これにより、作業中に色が不正確になるリスクを減らし、正確な色で作業を進めることができます。
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