Blenderでオブジェクトや頂点を移動させる際に、最初はスムーズに動くのに、作業を進めるにつれて「1マス」単位でしか動かなくなる、という問題が発生することがあります。このような現象は、いくつかの要因が影響しています。この記事では、その原因と解決方法について解説します。
原因1: スナップ機能の影響
Blenderでは、オブジェクトや頂点を移動する際に「スナップ機能」が影響を与えることがあります。スナップ機能は、選択したグリッドや他のオブジェクトに合わせて移動を制限するため、意図しない制限がかかっている可能性があります。
スナップが有効になっている場合、移動範囲が決められた間隔(例えば1マス単位)に制限されます。これを解消するためには、ツールバーの「スナップ」を無効にするか、スナップの設定を変更します。
原因2: グリッド設定の確認
Blenderでは、作業領域に「グリッド」が表示され、オブジェクトや頂点がこのグリッドに合わせて移動することがあります。もしグリッドの間隔が小さいと、1マス単位でしか動かせないように感じる場合があります。
この場合、グリッドの間隔を調整することで、より自由にオブジェクトを移動できるようになります。グリッド設定は「表示」タブから変更できるので、適切な間隔に設定しましょう。
原因3: 変換設定やロックされた軸
オブジェクトや頂点を移動する際、特定の軸(X、Y、Z軸)がロックされている場合、意図した通りに動かないことがあります。例えば、Z軸がロックされていると、平面内でしか移動できません。
移動させたい軸がロックされていないか確認するためには、オブジェクトの変換パネルで軸のロック設定を確認し、ロックされている場合は解除します。
原因4: マウス感度や入力設定の調整
マウス感度や入力設定が原因で、オブジェクトが思うように動かないこともあります。特にマウスの感度が高すぎると、動きがスムーズに感じられなくなり、動かしたい範囲をうまくカバーできなくなります。
設定メニューから「ユーザー設定」を開き、「入力」タブで感度やスムーズな動きを調整することで改善されることがあります。自分の使いやすい感度に設定しましょう。
まとめ
Blenderでオブジェクトや頂点の移動がかくつく場合、スナップ機能やグリッド設定、軸のロック、マウス感度など、さまざまな原因が考えられます。それぞれの設定を見直し、適切な調整を行うことで、スムーズな操作を実現できます。これらの解決策を試して、作業効率を向上させましょう。


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