Excelで別ファイルのセルを合計してコピーする方法【複数のセル参照】

Excelで、別のファイルやシートのセルを合計してコピーしたい場合、セルの参照方法や数式のコピー方法に少し工夫が必要です。特に、複数のセルを参照して合計を求め、その数式を別のセルにコピーする際のポイントを解説します。

1. 基本的な数式のコピー方法

まず、ファイル①のA1に、ファイル②のB1+B2+B3の合計を求める数式を入力します。この時点で、数式は「= [ファイル②のパス]B1 + [ファイル②のパス]B2 + [ファイル②のパス]B3」になっています。

次に、A1セルを選択し、セルの右下の小さな四角（フィルハンドル）を使ってA2、A3、A4…とドラッグしてコピーを試みると、数式がそのままコピーされ、参照セルが固定されてしまうことがあります。

数式のコピー時に参照セルが固定されてしまうのは、絶対参照（$記号）が使われている場合です。これを防ぐには、相対参照を使用する必要があります。

例えば、数式「=B1+B2+B3」のB1、B2、B3は相対参照として扱いますが、数式が複製された際に参照先のセルも自動的に変わるようにするためには、絶対参照を避けて、セルを適切に調整します。

次に、数式をコピーした後のセル参照が正しく動作しない場合、数式の内容を手動で修正する方法もあります。A1セルに入力した「=B1+B2+B3」を、コピー先のセルに合わせて「=C1+C2+C3」、「=D1+D2+D3」のように修正します。

これにより、数式は他のセルを参照しながら、合計値を計算することができるようになります。

また、数式をコピーする際にショートカットキーを使うことで、効率的に操作できます。コピーしたいセルを選択し、「Ctrl + C」でコピーし、コピー先のセルに「Ctrl + V」で貼り付けを行うことができます。これにより、参照セルが自動的に変化し、意図通りの数式が反映されます。

Excelで複数のセルを参照して合計を求める場合、セル参照の設定に注意が必要です。相対参照を使用することで、コピー時に参照セルが動的に変化し、数式を正しくコピーすることができます。効率的に数式をコピーするためには、ショートカットキーを使って作業をスムーズに進めましょう。